2014年 05月 20日 ( 1 )



商品購入=自分の意志の反映として


昨日の『ソウル・オブ・マネー』の続きです。

本には、リンさんがお金の使い方について息子から学んだ時の出来事が紹介されていました。

あるときリンさんは、生後3ヶ月になった孫のためにベビー服を買おうとショッピングに出かけます。そのとき、孫の父親である息子からこんな電話がありました。

「母さん、今日ハリマとショッピングに行くよね?そのことで言っておきたいことがあるんだ。それは、僕たちが納得のいく方法で製造された製品を娘のために買うことが、どれほど僕たち夫婦にとって大切かってことなんだ」

そして息子は、私たちに服を購入して欲しくない店舗の名前を挙げました。流行の某チェーン店は、インドネシアの児童労働で知られていました。また評判のよい某デパートでは、毒性のある染料の使用を禁じていませんでした。ザカリーとハリマは、自分たちのお金を、そのような企業をサポートするのに使いたくなかったのです。

ザカリーは続けました。アヤが必要とする以上には絶対に買わないように、とやさしく、でも力強く念を押しました。彼は、自然で持続可能な製造と公平な労働条件を実施している店舗かブランドからのみ購入するように言いました。息子夫婦は、彼らの娘のために購入するものは、自分たちの価値観と一致する物にしたいと願っていたのです。


この姿勢こそ、私達の日々の購買行動が私達の意志を反映となる、社会に対する1票になる行為ですよね。

普段の買い物って、値段と素材と製造メーカーくらいしか気にとめないことが多くないですか?私も「きゃー可愛い~」っていうノリで商品を購入してしまうことが多々あります。でも、製品が作られるその工程までを考えて商品購入をすることが、これからは、もっともっと大切になっていく気がします。

私自身は商品を購入するときのポリシーとして

*野菜やお米や調味料などの食料品は、可能な限り作っている人の顔や姿勢が分かっているものを買う
*100円ショップや廉価がウリの衣料品を買わない(東南アジアや中国での搾取が想像できるので)
*IKEAなどで安い家具を買わない(IKEAはマークが大好きなお店なんですが、リサイクルに出そうとしたら引き取り業者の人に、安い家具はすぐにゴミになってしまうと言われたことがあり、実際、長持ちしないことが多かったので)
*ネットワークビジネスの製品からは距離を置く(反発を感じる方も多いかもしれませんね)

ということを決めています。


ニンジンには変わりがないじゃないか、コットンには変わりないじゃないか、同じ木から出来ているし、販売方法が違うだけじゃないかと言われそうです。でも、その商品を作っている人、関わっている人々の思いや志、エネルギーといったもの全て総計すると、実はとんでもなく違った製品になっている気がします。

食べるもの、身につけるもの、身の回りに置く物、その1つ1つをこんな感じで吟味していったら、おそらく半年後、1年後には、大きく自分が変わっていることに気がつくのではないでしょうか?

ちょうど来日中のポール・マッカートニーさん。彼は厳格なベジタリアンで動物愛護者でもありますが、ポールさんは常々、もし屠殺(とさつ)場がガラス張りだったら、誰も肉を食べる人はいなくなるであろうと言っています。


同じく厳格なベジタリアンで動物愛護者でもあるデザイナ-、ステラ・マッカートニー(ポール・マッカートニーの娘)は、自らのブランドでは、毛皮を使わないというだけではなく、バッグや靴でさえ動物の皮を使わないという姿勢が貫かれています。お値段がとっても素晴らしく高いので、私はお店に行ったことさえ無いんですが、おそらくは彼女が作る製品は、ウールやコットンでさえ、動物や環境を痛めることなく作られたものなんだろうなと思います。


ついでに書いてしまいますが、モッツァレラチーズがどうやって製造されているかご存じの方、いらっしゃいますか?あれは水牛のミルクから出来ているチーズですが、あのモッツァレラチーズが日本中のスーパーで手に入るようになった裏側には、こんな残酷な生と死があるということを知ったら、それでもモッツァレラチーズを食べ続けられるでしょうか?

以下、こちらからの転記です(写真も掲載されています)。
このチーズのためにモッツァレッラの産地、イタリア・カンパニア州では、年に5万頭の水牛の雄の子牛が『死ぬためにだけ』に生れてくると、ナポリ大学の教授が発表しました。

水牛の子牛は、肉牛としても使いものにならず、子牛は口を縛られ啼く事も出来ないのだそうです。啼くと母親に聞こえるから....。こうして縛りつけられた子牛は、生きたまま捨てられ、渇きと飢えで衰弱し、死んでいくのだそうです。

ようするに食いすぎ作りすぎ以外の何物でもありません。フォアグラも残虐の食べ物ですが、今の食べ物というのはすべて同じ背景もっているといっても過言ではありません。


大量生産のモッツァレラチーズを買わないことで、あるいは水牛に対しこのような扱いをしていないメーカーを見つけて(そういうメーカーがあることを祈ってます)、そちらの製品を購入することで、私達の意志を社会に伝えていくことができます。


フェアトレード商品というカテゴリーがありますが、ということは、フェアではないトレード(商取引)の商品がある、ということでもあります。


大切に作られている製品を吟味し、それを大切に使っていくようになれば、家の中には必要以上のものは置かなくなりますし、断捨離なんてことは特に必要なくなってくるでしょうね。

これからは二極化の時代だってよく言われていますが、大量に作って大量に廃棄されるものを使い続けるか、そうではないものを選ぶか・・・。毎日の購入行動からも、それが分かれてくる時代かもしれません。



by hiroshimapop | 2014-05-20 13:45 | セミナー・舞台情報 | Comments(1)

ケイシーグッズ専門店テンプルビューティフルの店長日記


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