交響曲第一番
2008年 10月 23日
本の紹介文にこうあります。
「全聾の天才作曲家の壮絶な半生を綴る一冊!
被爆二世として生まれた作曲家は、突然に一切の聴力を失って絶望の淵に沈む。
命を支えた盲目の少女との邂逅。苛酷な心身の苦悩を超えて紡ぎだされる交響曲とは? 」
高校時代からのすさまじい偏頭痛。そして想像を絶する激しい頭鳴症(耳鳴りが重度になると頭鳴りとなるらしい)、そして作曲家にとって最悪のシナリオかもしれない聴力消失(突発性難聴の進行によって)。さらにパニック障害、腱鞘炎に大腸炎・・・・。
次から次へと病が襲いかかる・・・。
常に止むことのない肉体的痛みの合間に行われる作曲活動・・・・。
あまりの痛みや発作に気を失ってしまい、時に失禁してしまうためオムツをあてることも。
耳が全く聞こえないので、ピアノもバイオリンもない部屋で、机の前に向かい、頭の中で全ての楽器の音楽を奏でハーモニーを紡ぎ、交響曲をつくっていく・・・・。
なまちょろの日々を送っている私には十分衝撃的で壮絶な自伝でした。しかも、同じ広島出身で、ほぼ同じ年。
こんな人がいたなんて・・・。