「病気になる」ということ
2008年 10月 15日
昨日は、成田空港から川崎市の自宅までどうやって帰るかが一大事。
台北市内ではずっとホテルの車いすを使わせてもらっていたし、空港でも空港の係官の方がずっと彼女の車イスを押してくださっていたけど、空港を出てしまえば、車イスが無い!
・成田エキスプレスは、ホームで降りて、改札を出るまで歩く距離が長すぎる
・品川や渋谷までバスで行って、そこからタクシーも、タクシー代がかかりすぎる
結局、港北ニュータウンのあたりまで行くバスがあるので、そこまで行き、そこからは比較的近所に住んでいるスタッフが、いっしょにタクシーに乗って、彼女を自宅まで送り届けるということになりました。
東京は階段や段差も多く、最近はエレベーターが増えてきたとはいえ、車イスの方やお年寄り、赤ちゃん連れのお母さん、怪我をしている方々には暮らしにくい街です。
さてさて、旅行直前、品川駅で足をねんざしてしまった小林。
「みんなに迷惑をかけてしまって申し訳ない」って言ってましたが、今回はねんざという「小難」だったから、ということもありますが、かえって、スタッフがお互いいたわりあったり、気遣いあったりと、旅行全体がすごくいい雰囲気になったような感じでした。
きっと何事もなく行っていたら、それはそれなりに楽しい旅行ができたと思いますが、小林が怪我をしてくれたおかげで、フツーの旅行がスペシャルな旅行になり、健康な人ばかりの旅行だったら体験したり、考えたりしないようなことも経験でき、すごく意義ある3日間になったように思います。
病気になったり、大きな怪我をしたりすると、本人にも廻りにも不幸な出来事のように思えてしまいますが、もっと大きな視点から見ると「誰かの世話をする」「誰かから世話をされる」ということで、人に優しくなれたり、感謝の気持ちが芽生えたりと、その時期は、心や魂を成長させる貴重な時期になっていたりします。
うちの3人兄妹も、一番コミュニケーションができて、一番仲が良かったのは、両親の病気の時だったかもって思いますが、親しい人に一大事が起こると、たとえその時、個人的に何か悩みがあったとしても、そんなものは一瞬に吹っ飛んでしまって、その親しい人のために力を結集したり、考えたりと、別のことに意識がシフトするので、いつのまにか、自分の悩みやちょっとした不幸なんて消えてしまったりするんですよね。
小林は、これからしばらく、松葉杖生活で、テンプルのお仕事もお休みになってしまいますが、小林不在の間に、残ったスタッフがお互い協力しあったり、小林が担当していた仕事を、初めて自分たちで担当したりと、否応なしに成長せざるをえないので、小林が仕事に復帰したら、「お~!」って驚くようになっているといいなって思います。
運良くいつもひまし油を小瓶にうつし持ち歩いておりますので、エクスプレスに乗ってる時から湿布を始めました。
お蔭様で、腫れの引きも早い様子、病院でも飲み薬・湿布薬も貰わずにすみました。
今後はただひたすらに快復に努めます。
皆様も足元には、充分にご注意ください。