お金を使う優先順位

今日は夕方から北川八郎先生と、北九州の美容室バグジーの社長さん、久保華図八さんのお話を聞きに品川プリンスホテルに。

７月、名古屋の楽心会で聞いた久保さんの話が、あんまり面白かったので、横浜の叔父を誘って、叔父と叔父の会社のスタッフの方と３人で参加。

講演会のお話は横に置いておいて・・・。
その後、一緒の夕食の場で、あることが発覚！

横浜の港北ニュータウンにナチュラルハーモニーさんという有機や自然農法のお野菜やオーガニックコットンなどを売っているお店があるんですが、そこには、昔ながらの藁包みの製法で作った納豆を売っていて、それが、なんと、１ヶ1260円（だったと思う）！　小さいもので１ヶ800円くらい。

今世の中で出回っている納豆の100%は、純粋培養された納豆菌で作られていて（つまり納豆菌だけを残すために他の菌は殺される）、昔ながらの藁の納豆はこの世から根絶されそうな勢い。無農薬の藁を使った納豆は、本当に貴重なんですよって聞いているんで、食べたいなぁって気にはなりつつ。どうも買えない。

私はいっつも、そこに行っては、その納豆売り場の前で「買おうか、買うまいか」と悩みに悩んで、そして、いっつも買わずに帰っておりました。

だって、１ヶ1260円なんだもん。

ところが、叔父もスタッフも、その１ヶ1260円の超高い・高い納豆を過去何度も買って食べていて、叔父なんて、まとめ買いしてスタッフや知り合いに配っているとか。

え～！　あの納豆、いったいどんな人が買っているのかと思っていたけど、こんな身近に買って食べている人がいるなんて・・・。しかも定期的に！　ビツクリ！

「私は一人暮らしだし、納豆とおみそ汁だけあれば満足なんで、決して高い買い物ではないんですよ～」なんて言われたんですが、確かに、いいお味噌、いいお醤油、そしていい納豆があれば、いっけん高いように思えても、長い目で見たら、身体にも心にもしいお食事になりますから、私もお味噌やお醤油は、調べに調べて、信頼できる、値段もちょっといいものを買ってます。

でも、納豆はまだ買えない・・・。

私は過去、別のお店で１ヶ400円のやはり藁包みの納豆を買って、あまりにもったいなくて、ずっとそのまま食べられずにいたら、中身が乾燥しすぎて、いつのまにか、納豆のミイラになっていたことが・・・・。

「１ヶ400円でこれだから、1260円なんて、とてもとても・・・・」って言ったら、
「だって、菜穂子さん、あんなに本をたくさん買っているのに」って。

いやぁ。本は１万円出しても買っちゃいますが、1260円の納豆を買うのは勇気がいるのよ。

・・・・それで思い出したんですが、去年だったかダライ・ラマ法王が広島にいらした時、あまりに観客が少ないっていうんで、千葉の知り合いと広島に聞きにいったことがあります。

彼は１泊３５００円のビジネスホテルに泊まったんだけど、私は狭いホテルの部屋はわびしくなるからと、リーガロイヤルの１泊１８０００円くらいの広めの部屋に宿泊。

あとでその人にさんざん「ふーんだ、ボクは３５００円の部屋しか泊まれないのに、君は１８０００円なんだ」って、拗ねられてしまったんですが、その人が美味しいマンゴ農家の知り合いがいるので、ぜひ買ってもらえないかと言われたのが、１ヶ４５００円！

「え～。私は１ヶ５００円のマンゴで充分幸せ。１ヶ4500円のマンゴなんて、そんな贅沢はとてもとても私には出来ません～！」って言ったら
「君は１泊１８０００円の部屋には泊まれても、１ヶ４５００円のマンゴは買えないのか？」って。

うーむ。そうなんです。

１泊18000円のお部屋は高いと思わないのに、１ヶ4500円のマンゴは私には贅沢。


この、何に対して高いと思うか、何に対して贅沢と思うかの感覚。きっと、人それぞれ違うんでしょうねえ。

ちなみに、私がお金を使うのは、本代、旅行代、猫のゴハン。
世の中の女性が使うであろう、洋服代、美容系代、グルメ代にはほとんど出費なし。

世の中に売っている洋服の99.9%は私にはサイズが大きすぎて着られないから、結局は同じ洋服ばっかし着ているし・・・。

１ヶ1260円の納豆。そのうち叔父がご馳走してくれるそうなんで、それを待ってよ～っと。