7月31日(木)熱帯雨林のなか
2008年 08月 02日
ここは世界遺産となった世界最大の洞窟があるところ。
まず、宿泊先のコテージから熱帯雨林の中に作られたボードウオークの道を30分歩いてキャノピーウオーク地点へ。
キャノピーウオークは、木々を利用して地上30メートルに張られた、長さ480メートルの吊り橋を渡る、いわば空中散歩。
一人がようやくわたれるほどの幅しかないうえに、前後に歩く人の震動でけっこう左右に揺れる。地上30メートルは、地上とは生物の生態系も違うし、なにより地上からでは見られない木々の葉っぱの様子が観察できる、なんて言われたけど、こっちは、渡るのが精一杯。下を見ると怖いので、ひたすら吊り橋に張られたロープや板だけを見て歩く。途中、途中の木に作られた中継地点についたら、ようやく景色を見る余裕もできるけど、歩いているときは、そんな余裕無し!


山元加津子さんは、半べそになって歩いてたそう。怖くなって、元の場所に戻ろうにもそこは地上30メートル地点。怖くたって、やはり自分の足で歩くしか無い!
私も高校の体育の授業のとき、平均台の上で前にも後ろにも行けなくなって、泣き出してしまったことがあったんだけど(あんな幅10cmしかない平均台の上で飛んだり跳ねたりするなんて、私にはできません・・・・!)、今回はなんとかクリア。
ともかくも、全員渡り終えることができて、よかった~!
キャノピーウオークのあとはまた30分歩いて洞窟探検へ。
洞窟を見たあとは、これでコテージに帰るのかと思ったら、なにやら大勢の人が、休憩所でたむろっている。実は、洞窟に住んでいる約300万匹のコウモリが、夕方、エサを求めて洞窟から飛び出してくるのを見学するのも、ここの洞窟のもう1つの見所らしい。
私たちが洞窟探検を終え、洞窟前近くに作られた休憩所に着いたのが午後5時ころ。それから、日が暮れてコウモリが飛び立つのをひたすら待つ・・・・。
ホントに洞窟の入り口を見つめて、ひたすら待ち続けるのみ・・・。
日本で、そして世界から集まった観光客のめんめん。
普段の生活のなかでは、1時間もボーっと洞窟の入り口を見続けてコウモリが出てくるのを待ってるなんてありえないと思うけど、ここでは、人間時間ではなく、自然の営みの時間に人間があわすしかない。
いつ出てくるかと待つこと1時間以上。300万匹がいっせいにでてくるのかと思っていたけど、いくつかのグループに分かれて少しずつ連隊を作ってでてくる。しかもまっすぐ空に飛び立つんじゃなくて、螺旋状に飛んでいる。どのコウモリ連隊も螺旋になるのが不思議。
どこまで螺旋状に飛んでいるのかは、見届けることができなかったけど、人間みたいに、エサ場についたら「じゃあ、30分後に集合ね!」なんて散らばって、また集団になって家路につくのかなぁ。想像したら、ちょっと愉快。

全部出てくるのは1時間以上かかるらしいけど、私たちは、そろそろお腹も空いてきたし、帰りもまた歩いてコテージ近くまで戻らないといけないので、10連隊くらいが飛び立つのを見届けて、洞窟をあとに。
日本ではこんなに歩かないぞというくらい、歩きにあるいた1日でした。