いずこも同じ・・・・
2008年 06月 21日
近所のお米屋さんも、大の猫好き。昔、そこで飼っていた猫は、車の荷台に乗るのが好きで、それがため、ある日、誰かの車に乗って、そのまま行方不明になってしまったそう。
これでは、探すに探せない。
広島の友達は、家で飼っていたわけじゃないけど、毎日庭に遊びに来ていた黒猫が、ある日を境に来なくなった。もう8年も経つのに、その猫のことはいまだに思い出すって。
それが犬であっても、猫であっても、ある日突然、愛するものがいなくなるって、やっぱり哀しい・・・・。
・・・さて、そのニコさん探しの日々。
私は米原万里さんのエッセイを読んでいた。
これが珠玉のエッセイで・・・。
彼女が飼っていた猫や犬のお話なんだけど、タイミングが、タイミングだっただけに、私には、涙、涙のお話。猫好き、犬好きの方は、きっと、たまらないエッセイになると思う。
まず1冊目は、「ヒトのオスは飼わないの?」(文春文庫)
2冊目は、「終生ヒトのオスは飼わず」
世の中には猫好き、犬好きと分かれるようだけど、米原さんは犬にも猫にも、同じように愛情を注ぎ、そして、そのスケールは、半端じゃなく大きい。
東海村から拾ってきた雑種のゲンちゃんが行方不明になってからの米原さん。日本のどこにいようと、世界のどこで仕事をしていようと、4日に1回ずつ夕方になれば動物保護センターに電話をかけ、ゲンちゃんが引き取られて来なかったかを確認。
4日間飼い主から連絡がなかったら、次の日には殺されてしまうからって・・・。
テレビのコメンテーターとして、すでに有名で、多忙を極めていた米原さんが、自分で4日に1回、忘れることなく、夕方4時~5時をねらって電話しつづけていたって、すごくないですか?
ゲンちゃんの命を救うためのその努力には、頭が下がります。
さらに、ゲンちゃんに似ているって連絡があって引き取りに行ってはみたものの、ゲンちゃんではなかった犬を2匹も引き取り、そのうち、脱走癖のあったノラちゃんのために、何度も何度も門扉を作り替え・・・と、あの忙しい通訳とエッセイの執筆の間に、よく、そこまで彼女が自分の時間と費用と気持ちを向けられたと思うほど、動物にかけたエネルギーには、ほとほと感心してしまう。やはり、縁あって一緒に暮らすようになれば、もう彼らは動物ではなく、家族なんですよねぇ。
米原さんのことは私はあまり存じ上げなかったけど、こんなに愛情深く動物たちと生活をしていたんだって、あらためて知った2冊。
早くに亡くなられてしまったのが、本当に残念・・・・。

なおこちゃん、よかったね。ニコちゃんよかったね。
遅ればせながら、お誕生日おめでとうございます。
ニコちゃんのことがあって、おめでとうとなかなか書けずにいました。

・・・夏のボルネオ旅行楽しみにしています!