姿勢に心がけるだけで美人にみえる
2008年 03月 09日
飛行機15時間。サンフランシスコでの待ち合わせ3時間。その前後に4時間と所要時間22時間の旅でしたが、意外に元気。飛行機の中でも映画を見たり本を読んだりと、ほとんど寝ずに来てしまいましたが、まあ、あともうちょっとで寝る時間が来るし、このままぶっ通しで起き続けです。いまは独りでずっとお留守番だったニコさんのフミフミ・ゴロゴロのお相手中。
さて、今回の旅。3月ということもあり、往復とも、大学生の団体客が目立ちました。行きは某大学の空手部ご一行が。帰りはどこかの女子大の英文科のゼミでしょうか?4~50名の女性ばかりの団体さん。また数名の男子学生だけのグループもチラホラ。
花は盛りの20歳前後。
集団で集まれば、さぞ美しや・・・と思いきや、どうも、行きも帰りも全然美しくないし、輝いてもない。日本人女性なんて、世界中の男性の憧れの的なのよ~。なのに、なんで、女子大生が集団でいるのに、若さ弾ける女性がこの団体さんの中にいないの~っっってちょっとショック。
顔がキレイということではなく、人を引きつけるような印象の人が見つからないだ~??
こんなに若さに溢れている人たちなのに、なんで、よりもよって、こんなにくすんで見えるんだ~? 年齢から言えば、私はしっかり彼らの親の世代。
余計な御世話と思いつつ、次世代を担う日本人が、こうも美しくない訳を求めて、行きも帰りも、私は、この大学生の団体さんがたをずっと観察してました。
チビでヤセでO脚のうえに、さらに大根足の貴女に言われたかないよと言われそうですが、オバサン根性を出して書いてしまうと、主に、気がついたことが2つ。
1)みんな、立っている姿勢、歩いている姿勢がとっても悪い
空手部ご一行さんも、女子大生のご一行さんも、男子学生のグループも、なんだか、みんな姿勢が悪い。前屈みというか、ダラダラしているというか、日頃一緒の親しいメンバーばかりということもあったせいなのか? 緊張感のない前屈みの姿勢の若い方々が集まると、なんだか異様。もうちょっと、姿勢良く立っていると、それだけでキレイなのに。
2)洋服の色がくすんでいる。
これは女子大生のご一行さんに限ってなんですが、まだ肌寒いということもあってみんなコートを着ているんだけど、これが何故か、黒・グレー・カーキ、ベージュの4色そろい踏み。
一人、鮮やかな赤いコートを着ていた人がいて、やはりその人は目立っていたけど、このグレーだのカーキだのって、女子大生に流行りの色なの?女子大生のご一行の8割がたが、この4色系。さらに飛行機に乗るってことで、みんなブカブカのズボンにドタ靴(と言いたくなるようなラフな服装) キレイな色を着るだけで、もっと素敵に見えるのに・・・・。
特に、立ち姿、歩き姿の美しさの無ささ加減には、驚くものがあります。
男性グループのご一行さんも、学生さんてこともあって、みんなカジュアルなシャツやジャンパーにGパンという格好だったんだけど、姿勢が悪いし体型も悪いので、全然かっこよくない。
がんばれ、日本人男性!と思わず言いたくなるくらいカッコよくない。
でも、同じ日本人男性でも、30代くらいになってくると、社会の中でもまれて、自信がでてくるのか、中堅どころの男性になかなかいいぞと思える方が何名かいたので、まあ、ジャケット姿ということもあったんですが、内なる自信がでてくる年齢になると、自然にカッコよくなるんでしょうか。それにしても、もったいない。流行の服を着るっていうんじゃなく、人からカッコよく見える努力をすれば、きっとみんなステキになるハズなのに。
そんなことを思いつつ、日本に着いて電車に乗ったら、今度は、姿勢の悪さが目立つような人はいない。・・・というより、みんな姿勢が悪いので、あらためて気がつこうとしないかぎり、全然気がつかない。もう目くそ鼻くその世界。
そうか。
ってことは、ちょっと姿勢を良くしたら、それだけで姿勢美人になれるじゃんと思った私。
能楽師の野村萬斎までは行かずとも、キレイな姿勢を保っていれば、体型もキレイになるハズだし、お尻だって、キュッと上がってくるはず。大学生たちそばにいくと、言葉遣いも、私からすれば、ホントに嘆かわしい乱暴な会話が飛び交ってましたが、姿勢が良くなれば、きっと、キレイな日本語を話したくなると思う。
人のフリみて我がフリ直せ
私も、つくづく、自分が普段している楽チンな姿勢は、集団で集まれば、これだけ美しくない波動を発しているんだ~って、あらためて気がつきました。
特に、頭からつま先まで、全ての体型に人の数倍ハンディキャップがある私としては、これから、足は真っ直ぐ、長くならないし、グラマーにもなれないけど、姿勢を良くするくらいはできるわって思いました。
私は日本人の中にいても、人一倍ハンディキャップがある体型ですが、さらに、さらに、欧米人の前では、撃沈ものです。
昔のお婆ちゃんたちは、着物姿で背筋がシャキッと伸びて、キレイでした。和服の似合う年輩の女優さんもたくさんいました。なのに、私たちは、着物も美しく着こなせないうえに、洋服も美しく着られてない。ついでに書くと、野良作業のもんぺ姿を着たって、きっと、だらけて見えてしまうと思います。
だったら、せめて、凛とした立ち姿だけでも、モノにしなければ・・・。
それで、家に戻る電車の中で、思い出していたのが、テンプルのWEBのプログラムを担当してくださっているJシティの平尾さんの奥さんの由美子さん。
平尾さんご夫婦とは、まだ平尾さんが、たま出版にお勤めの頃からの知り合いなんですが、由美子さんは、今はマダム由美子として、プリマエレガンスっていう、美しい姿勢と立ち振る舞いを身につけるための教室をされていらっしゃいます。
由美子さんは、あんなキレイな奥さんが私も欲しいと、つい平尾さんに言ってしまうくらいステキな女性。もともと美人ってこともありますが、やはり立ち振る舞いが美しい。
姿勢や歩き方、立ち方って、あまりに普段していることなので、誰かに改めて指導を受けるって、特別な目的がないと、なかなかしないけど、いやぁ、美人になれる近道は、もしかしたら、ここにあるのかも。
それに気づかせてくれた、国際便で出逢った、イマドキの大学生さんたちでした。

