エジプト旅行記(1月12日分)と次回イスラエルの旅
2008年 01月 24日
イエス・キリストは、生後すぐ、ヘロデ王の幼児虐殺命令(王になるべき人が生まれた、という預言があったため、ヘロデ王は、国内のすべての2歳以下の男の子を殺すよう命じた)から逃れるために、マリアとヨセフ、そして、彼らを守護グループであるエッセネ派の人たちとエジプトにしばらく逃亡した。
その逃亡先である地下通路がカイロにはまだ残っていて、その上に4世紀、教会が建てられた。
エジプト最後の日、私たちはこの教会を訪れた。
ホントは自由行動だったんだけど、こういうところもあるよ、と全員一致で決定して。
前日のピラミッドの内部探索で、私たち一行の足取りは重い・・・というより痛い!
落ち着いた古い教会。なにより、その地下に実際、イエスとマリアがいた、と思うと、クリスチャンでない私でさえ、感慨深い。。。でも、今日は、そんなことより足が痛い。
井上陽水の「傘がない」ではないけど、イエスよりマリアより、今日はホントに足が痛いのだ。教会に降りていく階段が、とてつもなく長く感じる・・・。
参加者に、クリスチャンの人がいて、しかもオペラ歌手。だからこみ上げてくる思いが大きすぎて、教会の中に入ったとたん、本人もコントロール不能なほど泣き始め、そして歌い始めた。彼女の心の奥から沸きあがる歌なんだと思う。
そういう表現方法ができることを羨ましく思いながらも、足をさすり、さすり、バスまで戻る。
今回のエジプト旅行。
実は、4月にイスラエルに行くから、旅行することに決めたのだ。
イスラエルに行くから、エジプトに行った、といのは、話しに脈略無いように思われるかもしれないが、前回のイスラエル旅行は、赤塚さんに、奇跡続きの旅だったと言われながらも、私の中では不完全燃焼。
大学時代、パレスチナの悲劇を自分なりにずっと勉強してきて、一時は、両親を中東戦争で亡くして孤児になったパレスチナの子供のフォスタープランに申し込んだくらい。だから、ずっとパレスチナを歩いてみたかった。土地も人も、気になっていたし、20代の頃には、ガザに安全に入れるルートはないかと東大の板垣教授に聞いたくらい。
蜜の満ちる土地と、神が愛し、集っていた場所だったのに、どうして人々の紛争の地になってしまったのか、自分の目と肌で見てみたかったし。
だけど、前回の旅は、パレスチナの民の視点にも立つことができず(なんせ、ツアーコンダクターは、イスラエル大好きの赤塚さん。ドライバーさんは、笑顔の優しい、ユダヤ人のダビデさん)、かといって、ユダヤの民の視点にも立つことができず、さらには、新旧約の聖書の世界にもひたれず、また、旅のメンバーも、イスラエルやパレスチナの混乱と苦難の歴史にも、聖書にも全く疎い方ばかり。
いったい、誰に何を話していいのか、心の奥のモヤモヤをどう表現していいのか全く分からず、ただ、ひたすら、黙々と各地を歩いていた。
だから、もう1回、仕切直しじゃないけど、別の視点でイスラエルを旅したかったのだ。
次回の私の旅のテーマは、ケイシーを通して感じる聖書の世界。
教会で話される、フツーの聖書の話しじゃなく、ケイシーの語る聖書の世界。特にイエスの生涯。
そこには、パレスチナの悲劇もなく、中東の民族紛争もなく、政治の駆け引きもなく、経済の独占もなく、ただただ、ひたすら神への信仰と絶対の信頼、そして隣人への愛があるだけだ。
そしたら、やはりイエスがキリストとなるべく教育を受けたエジプト、特にイニシエーションを受けた大ピラミッドからスタートしなければ。気持ちとしては、ピラミッドの横にヨーイドンの線を引いて、そこから歩き始めたいくらいだったんだけど。
でも、旅の企画をしている小林さんと赤塚さんに「ピラミッドから旅をスタートしようよ」って頼んだら、あっさり「駄目」って却下。何度かしつこく頼んだけど、やっぱり却下。
ツアーの旅費も日程も長くなるから、それだったら、自分一人で行きなさいって。
だったら、一人でいくわさ~!
でも、何故、今回に限って、こんなに強硬なんだ?? ナオコさん。
それは、なぜだか自分でも全く分からない。
だけど、私には今度のイスラエルの旅は、どうしても、どうしても、エジプトからスタートしなくっちゃ駄目なんだ。
それが、どうして、「どうしても」なのか、ホントに自分でも何故だか分からないんだけど。。。。
というわけで、わざわざ、旅をしてきたのさ。
グッドタイミングに、船井メディアさんが、ケイシーがテーマのエジプトツアーを企画してくださったし・・・。
私の中では、12月の伊勢神宮の禊ぎとお祭り。そして、エジプト旅行、4月のイスラエルが1本の線で結ばれている。
私の顕在意識は、あいかわらず、鈍感で、とんちんかんだけど、きっと私の魂が、この3つの線を繋ぎたがっているのだ。魂だけでは行けないので、私はこうして、自分の肉体とお金を使って旅をせねばならないんだけど、なんだか、魂が今回は、どうしても、どうしても、行きたいって騒いでいるのだわ。
ということで、今回のエジプトは、4月のイスラエルに続く。。。。
と同時に、あらたなエジプト旅行への学びも続く。。。。
その前は、心身のクレンジングのため、テキサスに1週間滞在。
今年、私は、海外旅行が多くなりそう。甘えん坊のニコさんには、相変わらず寂しい思いをさせるけど、そのかわり、東京にいるときは、24時間一緒だから、許してくださいな。

スフィンクスの後ろ姿、尻尾がちゃんとあった

この石組み、どこかで見たと思ったら、昨年の夏、ペルーで見てきた。まるで発砲スチロールを糸鋸で切るように、好き勝手に石を切り取って、はめ込んでます。