見えないものを尊ぶ力
2007年 12月 23日
・・・・帰っているといっても、両親亡きあと、実家に帰っても誰もおらず、いつまで「帰る」という日本語が使えるのかしら?とちょっと考えたりします・・・。
今日は、20数年来の友人と会ったりしてました。明日は新年を迎える前に、両親と祖父母が眠るお墓参りをして東京に戻る予定にしています。
いつもは羽田から飛行機で広島に帰る私も、今回は、ひさびさに新幹線で戻りました。
広島空港から市内までが遠いので、飛行機に乗っている時間は短くても、結局は自宅から広島市内までの所要時間はほぼ同じ。でも、どうして、ここんとこ、ずっと飛行機を使っていたのかっていうと、子連れ家族が近くに座ったら、その日の旅は、最悪になる可能性大だから・・・・。
子供が騒ぐか親が騒ぐか。
今日も、前の座席に2人の小学生の女の子を連れたお母さんが乗っていたんだけど、このお母さん。新神戸から福山あたりの約1時間。ずっっっっっっと、子供を叱っているのよ。
叱っているというより、怒っていたんだけど。女の子たちは、二人で百人一首を詠み合っている、いい子たちだったのに、何かがあったんでしょう。一方的にお母さんが子供にグチグチ言い始めて、それがずっと終わらない。
おもわず母親に「あなたのほうがうるさい」と言いたい気持ちが、フツフツと心の中にわき上がってきてましたが、それはぐっとこらえて、母親の感情の嵐が過ぎるのを、女の子たちと一緒になって、後ろで座っている私も待ってました。あ~あ。
さて、今日の新幹線の中でずっと読んでいたのが、「生活大国イギリスの知られざる習慣ー大人のためのスピリチュアルライフ」
フツーのイギリス人が持つ、目に見えないものを尊ぶ心、それを子供たちに伝えようとする姿にとても心打たれました。
特に、著者のイギリス人の友人のお父さんが、実際に実践していたクリスマスのエピソードの章は、その章だけを読むためだけに、この本を読んでほしいくらい、素晴らしいエピソードで、私は、前の席のお母さんが子供たちを叱り続けている、そのグチグチを聞きながらも、思わず、泣いてしまいました。
また、別のイギリス人が体験した、本国イギリスでの母親の葬儀のエピソードは、高い葬儀費用と戒名代を払わされながらも、貧弱な葬儀しかできない私たち日本人へのアンチテーゼです。そのイギリス人が教会に支払った葬儀費用はたった7000円。
そのたった7000円で、ずっと語り続けたいほど、豊かで心温まる母親の葬儀ができるイギリスを、私は心からうらやましく思いました。
本当の豊かさを知っている人は、それをほかの人と分かち合うことができる。
そして、その大人の姿を見て、子供たちは育っていく。
なんて羨ましい、プラスのスパイラルなんでしょう!
・・・だからイギリスのほうがいい。だから日本人は駄目だってことではないんですが、この本に書かれているエピソードを読む限りは、イギリスのほうが「大人」が多い国のようです。
偶然手に取った本でしたが、著者はほかにもイギリスについての本を書いているよう。
あと2、3冊、同じ著者の本を読んでみようかなと思っています。

ニコさんのファンです!
テンプルさんのお店にも一度伺ったことがあります。竹タオルを買いました!
井形慶子さんの本ですね。私も丁度この本読もうかなぁと思っていたところで思わずコメントしてしまいました。
井形さんの作品で“夜にそびえる不安の塔”という本があります。
イギリスに関する著書の多い中で異色の作品ですが、オススメです。ぜひぜひ読んでみて下さい。
ちなみにこれまた偶然ですが、私も慶太さんのキネシオロジーのセッションを2回程受けたことがあります。
この業界(スピリチュアル系)って、意外と狭いものなのでしょうか?
光田さんの日記で取り上げる事柄が、私の興味の対象であることが多く勉強になります。