伊勢の修養団、中山靖雄先生
2007年 12月 17日
このお祭り。一般の参加者は300人限定。しかもご縁のある団体しか参加できないので、私のような一般人が参加できる、というのは奇跡的。
津市の赤塚さんが、今回の主催者なんですが、赤塚さん、秋の神嘗祭(かんなめさい)に参加したおり、あまりの荘厳さに心打たれ、ぜひ多くの日本の人に伊勢のお祭りを感じてほしいと、今回、「神話を感じる会」として主催してくださったのだ。
最初はごく内輪で、というところからスタートしたのに、それが定員30名になり、90名になり、結局は170名ほど申込があったそう。
申込はしたけど、キャンセルって人も多かったので、実際には150名くらいだったと思いますが、150名があっという間に集まってしまう赤塚さんの人脈も広いものです。
私も親しい友人、知人、箱根合宿のメンバーなどに声をかけ、またイスラエル旅行のメンバーやテンプルのお客様など、20名近くが一緒に参加しており、その方々との再会も嬉しい2日間になりました。
あまりの濃い充実した2日間だったので、全てを一気にここに書くことができませんが、今回の宿泊先は伊勢の修養団。魂磨きの講座をいろいろ主催されていて、私たちも、いくつか魂磨きと反省の講義を受けてきました。(その中に、水行もあり、この12月の寒空、伊勢の五十鈴川に入ってきたのですが、その話しはいずれまた)
修養団の代表は中山靖雄先生。中山先生という素晴らしい方がいらっしゃる、というのは何度か赤塚さんや、静岡の小林正樹先生、山元加津子さんから聞いていたものの、お話をうかがうのはこれがはじめて。心優しい、穏やかな人柄そのままのお声やお顔をされていて、そして、実際、とてもお優しい。弱い優しさではなく、強靱な優しさ。「あぁ、この方が中山先生なんだ」と、お会いできて、とても感激でした。
さて、その中山先生、脳梗塞を何度か繰り返され、5年前から全く目が見えない。
だから、歩くときには誰かが必ず横について手をささえて歩かれるんですが、何が驚いたといって、はじめて中山先生が登場されたとき、最初に参加者全員、総勢約150名の名前を点呼されたんです。目が見えないので、全員の名前をそらで覚えて!
講堂の後ろのほうに座っていたのと、目が全く見えないことを存じあげてなかったので、最初は、名簿の紙を持って点呼されていたのかと思ったら、そうではなく、全員のお名前を記憶されている。しかも県名と、人によってはフルネームを。
これにはビックリ。
ホンノ2日間の研修。しかも、中山先生は、目が見えないこともあり、ずっと研修に立ちあわれるわけでもないのに、全員の名前を覚えようとする姿勢に驚きましたし、素晴らしいと感動してしまいました。
私なんて、たかだか15名ほどのセミナーのお名前、覚えようともしなかったのに。
これはふかーく。ふかーく反省です。
過去に修養団の研修に参加されたことがある方には、パーソナルなコメントを一言、ふたこと、付け加えられて、一人一人をとても大切に扱われているというのが、とても実感できました。
修養団のキーワードは2つあり、その1つが汗(実際に動き働くこと)。1つが愛。
150名分の名前を覚えるためには、この汗と愛の2つが無ければできません。
70歳を過ぎられて、知らない人の名前を覚えるのはとても大変だったと思います。しかも、直前にキャンセルがあったり追加があったり、いろいろなんですから、その最新情報をまじえて覚えようとされている姿に、私は深く感動。
1度、修養団の研修に行かれるといいと思いますよ。
私は、伊勢のお祭りも素晴らしかったですが、それを、なお素晴らしいものにしてくださった修養団の方々にとても感動して帰りました。
追記:今朝、赤塚さんからメールが届き、中山先生は、私たちが到着する前、伊勢神宮にお参りに行き、参加者全員のお名前を報告しながら、良い会になるよう祈ってくださり、さらに、今朝は、伊勢神宮に参加者全員のお名前を言いながら、御礼参りをしてくださったとか。
自分が知らないままに、こうやって、ほんのささやかなご縁であっても、幸多かれと祈ってくださる人がいる。本当に有り難いことです。