東京・菜食事情
2007年 12月 05日

昨日は夕方まで代々木上原の日本リビングフード協会のクッキングスクールへ。
昨日のメニューはイタリアン。写真はラザニアとリゾット。
ラザニアの麺にあたる部分はズッキーニ。ラザニアのミートソースは、根菜類とトマト、ハーブ類をブレンダーで混ぜていったん乾かしたもの(肉っぽさを作る)と、トマトソースを混ぜたもの。
リゾットのご飯にあたる部分は、コーン。
ラザニアのミートソースもどきは、肉や大豆製品が全く入ってないにも関わらず、まさしく肉って感じで、ただ混ぜただけで、煮込んでもないのに、コクがあってとっても美味しい一品でした。
1Fにリビングフードのレストランがあって、9月のディナーメニューだったらしいんですが、いまだにリクエストがあるそうです(今は別メニューなので、事前に予約しておかないと出てこない)。昨日一緒に料理をした生徒さんも、9月にレストランで、この料理を食べて美味しかったので、お金を出してリビングフードを勉強する気になったらしい。
さて、
ちょうど私たちが2Fで料理をしているときに、1FのレストランにはNYの俳優さんで、いま東京に映画の撮影に来ているっていう男性が食事に来ていたそう・・・。
フランス人監督のバイオレンス映画らしいんで、私は見ないと思うけど、その俳優さん。100%RAW FOODの人。ビーガン(動物性のものは一切摂らないベジタリアン)でも、東京のレストラン事情はあまりよくないのに、さらに100%RAWだとなると、東京でも2箇所しか外食ができない。
1カ所は新宿にあるんだけど、ここはあまり好きではなかった(行った人数名が、美味しくないと言っていた)らしく、撮影が休みになるたびに、代々木上原まで食べに来るんだそうです。
2ヶ月間の滞在期間、彼はどんな食生活で生きていくんだろう?とちょっとかわいそうな気もする。ホテル暮らしだと、野菜や果物、ナッツ類を単独でボリボリ食べるしか無いですからねえ・・・。
日本食は健康的と言われながら、ビーガンの人にとっては、これまた食べるところがあまり無くて、例えばおみそ汁やお蕎麦にもカツオやイリコでダシがとってあったり、和食もダシには動物性のものが使われていることが多いので、マクロビオティックのレストランを探して食べに行くしかない。そうなると、今度は100%加熱食になってしまうので、酵素たっぷりのサラダが食べられない・・・。ということで、外食難民となってしまう・・・・。
海外だと、宗教的な理由で食事制限がある人が多いので、別に菜食のレストランでなくても、街のレストランには、コーシャ(Kosher、ユダヤ人のための祈りを捧げられた食材)、化学調味料不使用、ベジタリアン、乳製品不使用、遺伝子組み換え食材不使用、などなど、さまざまな表示があることが多いので、やはり肉をほとんど食べない私は、けっこうこの表示がメニュー選びのお役立ちだったりするのです。また比較的どこのスーパーでも、自由に食材を選べるサラダバーがあって、自分で好きな具材をパックに詰めて買えるので、ホテル暮らしでも、そのパックサラダで十分、満足できる内容と量の食事になったりします。
東京や大阪、福岡など、海外から来ている人も多い街のレストランは、これから、こういった表示をちょっと加えておくと、食べることを大切にしているお客様が増えるんじゃあないでしょうか?