酒井阿闍梨さま
2007年 10月 30日
Giving out, letting go, masculine energy, men, the father.
by Louise Hay-meaning of right side of body
今朝は5時半起き。朝10時に京都駅で待ち合わせて、比叡山の酒井阿闍梨にお会いしに。
メンバーは、去年のイスラエル旅行で仲良くなった徳江さんと息子さん。今年のペルー旅行で仲良くなった加藤万里子さんと、浜松でお総菜屋を経営している知久さん。
万里子さんは、もう何度も飯室に足を運んで阿闍梨さまにお会いしているそうで、そのご縁で、私たちを誘ってくださった。11月を中盤すぎて年末に近くなると、もうお忙しくて個人的にお会いできなくなるということで、ギリギリ10月末に。
(私も割とフットワーク軽いほうですが、万里子さんも、フットワーク軽く、人とのご縁を作っている人。地元の新聞に載っていた山元加津子さんの記事に感激して、山元さんを愛媛に呼ばれたり、酒井阿闍梨のことを誰かから聞いて、ぜひ飯室の不動様にお参りしたいとわざわざ愛媛から出てきたり。。。)
阿闍梨さまは今年81歳になられたということですが、肌の色艶がよく、ピカピカのお肌。とても81歳には見えない。もしかしたら頭を剃っているため頭髪に廻るエネルギーが不要なので、顔の血色も色艶がいいのかも(これは私の勝手な持論ですが)。
阿闍梨さまは、昭和以降たった12人しかいない千日回峰行を2回も達成された、とっっっっても凄い方なのですが、お会いした阿闍梨さまは、とても気さくで、心やすい方。そして可愛らしい。
とても凄いことを成し遂げられたのに、威張られもせず、尊大な感じもなく、そして正直。
昨年、ダライ・ラマのお話を聞きに広島に行ったときは、私の友人たちは「ラマちゃま~!」と呼んでましたが、まさしく、あのノリです。どこかでお会いすることがあったら、遠くからでも「阿闍梨さま~」と気安く呼びかけたい、そんな雰囲気を持っていらっしゃいます。
きっと、ほかの「阿闍梨さま方」ではお話にならないであろう、業の途中に起こる心の動きとか弱さとかを、お話下さいました。ああ、やっぱり阿闍梨さまも、業の途中、そんな心の弱さと戦いながら、1000日、2000日と続けられたんだなぁって。
特に9日間の堂入りという「不眠・不臥・断食・断水」でお経を読み続ける業のときには、眠いというより、途中、幻想の世界に入り始め、その幻想の世界があまりに心地よいので、この幻想の世界を追い求めていくとやがては死が来ると分かりつつ、その幻想の世界に引きずり込まれそうになったというお話や(これは、もしかしたらイエスが40日間の修行の途中で出逢ったという悪魔の誘惑と同じなのかもしれません)、90日間、横になることを許されず、ずっとお堂の四隅の柱の廻りを廻りながらお経を唱える業のときには、ずっと身体が起きていたので、横になっても、全てが縦に見えた、というお話となどは、実際に、起こったことですから、とても興味深くお話を伺いました。
まだまだお元気そうですが、やはり最近は、膝に水が溜まってとても座っているのが辛いそうです。40代からかなり無理をして修行をされていらっしゃいますから、足腰は、かなり疲労しているのかもしれません。
私は今日初めてお会いしましたが、阿闍梨さまにはもっともっと長生きをしていただきたいと思います。
酒井阿闍梨さま(もしかしたら、阿闍梨の前に大がいるかなぁ)が言葉を書かれた画集「ただ自然に」は文庫になっていて、とても心にしみる言葉が多いので、その中からいくつか、ピックアップ。
太陽が東に昇る国に何しにきた
知ろうと思ったら実践すること
つまんないことでも全力投球
そして最後に
何でもいいからこれがあると、力が湧いてくる存在を持つこと
今日はいい1日を過ごさせていただきました。
ありがとうね。万里子さん。