分子栄養学
2007年 10月 01日
ランチプレートはマクロビオティック系とローフード(リビングフード)系をチョイスできて1470円。東京は朝から雨で寒かったせいもあり、和洋折衷ならぬ、マクロとリビングの折衷で、ゴハンは、玄米酵素、スープは温かいキャロットスープをチョイス。お皿の6品盛りは全て非加熱。午後から分子栄養学の講義を取っていたので、20分以内に食べる必要もあり、歯列矯正に行ったばかりで歯は痛いしで、ちょっとあせりましたが、美味しかったです。
「目(め)」的には、もうちょっとボリュームがあったほうが、満足する気はしますが・・・(なんとなく、ちんまりして、絵柄としては寂しい感じなので・・・)

ランチが済んだら、分子栄養学の清水先生の講義。
分子栄養学は、比較的最先端の栄養学で、それぞれの栄養素がどのように身体で働くか。例えば、そのビタミンが働くためには、あるいは、あるホルモンがうまく機能するためには、どのミネラルがそもそも身体に無いとうまく機能しないのか、といったことを具体的に研究している栄養学のようです。
日本には残念ながら、テキストになるような本があまりなく、何冊か「分子栄養学」と書かれている本を読んでみましたが、個人的見解や体験、2次情報も多く、最先端の学問にまで発展した本はまだ少数もしくは無いという感じです(もし、あったら教えてほしい)。
さて、今日のテーマは、アレルギーの作り方。
私の覚え書きのためにも、忘れないうちにメモすると、
アレルギーを作りやすい人(冷え性の人も含む)
・トランス型脂肪(マーガリンや精製油など)をよく食べている人
・ドカ食いをする人
・肉類が多い人
・肝臓の機能が弱い人
・乳製品をよく食べる人
・酸化した油を取っている人
・ビタミン、ミネラルが足りない人
アレルギーになりにくい人
・良い油(オリーブオイルやフラックスオイルなど)を摂取している人
・ビタミン、ミネラルがうまく供給されている人
・小食の人、食事をコントロールできている人
・肝機能の良い人
健康やアレルギー対策に欠かせないプロスタグランジンE1は、γ(ガンマ)リノレン酸から作り出されるのですが、γリノレン酸を摂取したとしても、血糖値を急激にあげる食生活にしていると、それは、E1ではなく、最終的に、プロスタグランジンE2に変化してしまい、これは残念ながら、アレルギーを作りだす原材料になってしまうそうです。さらに血管収縮をさせる働きがあるため、冷え性も引き起こしてしまう。
ところが、小食にしていると、急激に血糖値が上がらないので、同じγリノレン酸から、E1が作り出され、アレルギー改善に役立つ。
同じγリノレン酸をとっても、その前後の食生活で、身体に有益にも、有害にもなってしまう、というのが非常に興味深いですね。
ちなみに、γリノレン酸は、ボラージュオイル、カシスオイル、月見草油に豊富に含まれています。
さらにアレルギーの人は、ビタミンB群の一種であるビオチン(ビタミンH)の不足が見られるので、積極的にビオチンが含まれる食事をする必要があります。ただし、ビオチンは、ある種のビフィズス菌によって消費されてしまうので、ヨーグルトをよく食べている人は、ビオチン不足になっている可能性があるそうです。(一説にはアレルギーを持っている人の半数は、ビオチン不足だと言われているようです)
※ビオチンの多い食事・・・豚レバー、いわし、全卵(加熱)、タマネギ、カリフラワー、マッシュルーム。・・・なんだか、一見バラバラで、共通項が見つかりそうもない食材です。私は思わず、帰りにブラウンマッシュルームを1パック、買って帰りましたよ。普段、マッシュルームなんて買わないのに。。。。明日のサラダにでも乗っけようと思います。
テンプルでも扱っているヴァイタシナジーは女性用を例にとると、4粒でビオチンが45ug摂れます。だいたい最低30ugが必要と言われているので、これだけで十分ってことですね。
※さらに、ヴァイタシナジーは、ビタミンB群の摂取が抜群にいいのであります。
1日の摂取必要量を100%とすると、B1は、500%(5倍)、B2は455%、B6は600%、B12は2500%。(B12は、ストレスに対したり、赤血球を作ったりするのに必要なビタミン)※
さらに書くと、、ビフィズス菌って、日本だと善玉菌として宣伝されてますが、ビフィズス菌を善玉菌のくくりにしているのは、ほんの数カ国で、悪玉菌にカテゴリーしている国もあるらしいので、ビフィズス菌入りってことで、セッセとヨーグルトを食べていたら、かえって、腸内環境を悪くしたりアレルギーを悪化させる可能性もあるそうです。(ビフィズス菌にもいろいろあって、良いものと悪いものとあるらしい。全てがいいというわけではない)
ビオチンは、腸内環境がよくないと増えないのと、喫煙、卵の白身(ビタミンBを破壊)、砂糖(腸内環境の悪化)なども、気をつける必要があります。ビオチンについては、サイトを検索すると、たくさん出てくるので、ご自身で探索されると面白いと思います。
→このブログにもいろいろ書いてある
奈美悦子さんが苦しんだという掌蹟膿砲症(ショウセキノウホウショウ)は、現代医学では、不治ということで、多くの医者はステロイドを使っているようですが、多くの患者さんは、実はこのビオチン不足が主な原因のようで、ビオチンを積極的に取り、腸内環境を整えていくことで、治癒が進むようです。アトピーや乾癬の患者さんにも、応用できるかもしれません。