ジェイミー・オリバーのDVDの続き・・・
2007年 08月 19日
もう眠くて眠くてベッドに入ったにもかかわらず、暑さで全然眠れそうにないので、夜中、ジェイミー・オリバーのスクールディナーの残りのDVDを見ることにした。
前回も驚いたけど、今回も驚いた。
何に驚いたかというと、子供達の給食を作る給食のおばさんたち、料理ができない!
ある地区の60名の給食のおばさんが集合したんだけど、全然できない。
これまで彼女たちは、箱に入っている加工食品を茹でるか温めるか、焼くか、しかしてこなかったので、そもそも、それ以外の「料理」を知らない!
それから給食のおばさん自身が、野菜嫌いで野菜を食べない!
嫌いだから野菜を切るのも下手だし。
私の母親のような年齢の女性達もいるっていうのに、いったいあの人たちは人生の中で、どんな食事を家族に提供してきたのか、その中身を覗いてみたくなるくらい、ひどすぎ。
ある女性たちがパスタを茹でたんだけど、画面ですぐに分かるほど、パスタが茹ですぎでボロボロ。でも、本人たちは、茹ですぎだということに全く気がついてないし、指摘されても「固いよりマシでしょ?」と言っている。パスタには、美味しく茹でる時間があるってことを、そこにいる女性達の誰も知らないなんて、信じられない思い。それに舞台はイギリスですよ。
DVDを見ながら、何度、唖然としたことか。
そんなジャンクフードばかりの給食や家庭での食事をとっている子供達は、ソワソワして集中力がなく、また、中には、長期の便秘で、便を肛門から出す力を失って、便を口から吐いた子がいたと小児科医は言っていた。
まだ便を口からでも出そうとする身体を持っていられるのが、子供の身体の素晴らしさだけど(大人だったら、そのまま便を腸の中で化石化させて、即手術だ)。
ジェイミーの、自分のお店も家族もほったらかし、マスコミにはたたかれ、本人自身も精神的に辛い1年にわたる努力の結果、だんだん、子供達は、加工食品をいっさい抜いた、手作りの美味しい給食を食べ始め(最初の数ヶ月は、手作りの料理を食べることができなかった)、精神的にも学力的にも目を見張る変化を遂げ、結果、政府も動くことになり、ジェイミーの給食改革は一応は、成功した。
※後日談をいうと、DVDは、明るい未来を感じさせる給食改革の報告で終わっているが、最近読んだ記事によると、ジャンクフードを求める親や子供達の声がまた出始めたらしい。
ジャンクフードは、それほどの魔力と習慣性があるんですよね。
ジェイミーのあの孤立無援の努力をみると、この人は、本物だなあって思います。
ロンドンに行ったら、ぜひ彼のレストランに行きたいと思う今日この頃です。