バックトゥーザ・ジャーニーその2
今回のジャーニークラスには3匹のワンちゃんが参加してくれていました。昨日のblogにも書いたように、1匹は高齢のダックス君。愛知県から遙々参加者さんと来てくれたラブラドールちゃん。そして最終日に参加してくれたスタンダードプードルのマルちゃん。
3日目の休憩時間、参加者のお一人が「我が家のプードルは、外に出ると興奮したり騒いだりして手がつけられなくなるんだけど、そんな状態の犬でも連れてきて大丈夫ですか?」とルーシャに相談がありました。ルーシャの返事は「もちろん!明日が最終日だから、ぜひ連れて来なさい」。
スタンダードプードルは大型犬種なので、かなり大きいです。日頃散歩でよく見かけるトイプードルとは全然大きさが違います。後ろ足で立ち上がると飼主さんの顔に覆い被されるくらいに大きい。そして、飼主さんが予告したように、部屋の中に入ると、興奮して手が付けられない。
クラスの始まる前、ルーシャから、飼主さんとマルはルーシャに一番近い席に座ること。そしてルーシャが犬の様子ずっと観察できるよう誰もルーシャの前に立たないよう指示がありました。
そして
「これまでの飼主さんとマルの様子をみていると、飼主さんは間違ったコマンドをマルに出している。騒いだり飛びかかってきたマルを撫でてしまっている。叱ることなく撫でてしまうと、そんな態度を肯定していい、飼主さんは喜んでいるという指示になってしまう。飼主と自分の上下関係も混乱しているので、マルにはしっかり教えないといけない」
そんなことをまずクラスで話されました。
犬を飼育する際、犬には、「お座り」「伏せ」「ハウス(拠点に戻る)」「待て!」など、様々な指示語を教えます。散歩をするときにも飼主さんの横を歩くよう慣らせていきます。
ところがマルには、そんな指示語が1つも教えられていない(驚)!
飼主さんが後で「犬には、自由にのびのび暮らして欲しかったから」と言われてましたが、犬が人間社会の中で暮らしていくためには、犬と飼主さん家族との上下関係や、家族以外の人や犬との安全で良い距離感や関係を結んでいくためにも、しつけは重要です。マルのような大型犬は、特に。
というわけで、まずルーシャがやったのは、人間のほうがマルより上下関係の上位にいることを教えること。そしてリラックスして座ることでした。
マルはなかなか座れませんでした。
ドッグトレーナーだったルーシャが力でマルが動かないよう抑えています。
飼主さんを部屋の外に出てもらい、マルが座るのを待ちました。しかしこの状態でもマルはずっと臨戦体勢。ルーシャによると、マルは飼主さんを6歳児のように思っていたらしく「自分は飼主さんを守る立場なんだ」と、飼主さんに何かあったらすぐに飛んでいけるよう、筋肉にはずっと緊張があったそうです。
ルーシャは、「マルはとても賢い犬。飼主さんを守ろうとする意識がとても強く、自分の役割をまっとうしているだけ」と何度も言っていました。
しばらくするとマルが落ち着いてきたので、ルーシャの指示で、飼主さんにマルの方を見ないようにしてそっと部屋に入ってもらい、マルから少し離れ、マルから背を向けて座ってもらいました。
そして「私は大丈夫」と後ろを向いたまま声に出して言ってもらうよう、ルーシャから飼主さんに指示が出ました。
すると、何が起こったか!
通訳さんがその言葉を伝え、飼主さんがその言葉を発しようとした瞬間、マルは筋肉の緊張を解いて、ゆったりを座り直したんです!
廻りにいた私たちには、ただ、マルが座り直したようにしか見えませんでしたが、マルの筋肉の張りを直に感じ、マルと非言語コミュニケーションでマルの様子を理解していたルーシャには、その言葉を飼主さんが言う直前、その「私は大丈夫」のエネルギーを感じたマルが落ち着いたのを感じました。
ビックリ!
犬と飼主さんの様子から、言葉ではなくエネルギーが伝わった瞬間を私たちは目撃することが出来ました。
一緒に参加していたラブラドールは、マルが大騒ぎしようと暴れていようと、慌てず騒がない。「なんだか落ち着かないなぁ」と自分のハウスに入って、マルが落ち着くまで隅っこでじっとしていました。ラブちゃんの飼主さんはドッグトレーニングを教える先生だそうで、ラブちゃんの落ち着きようと、マルちゃんの大騒ぎぶりとの対比も興味深かったです。(隣でラブちゃんを撫でているのは参加者さん)
マルの比較的そばにいたダックス君も、落ち着いた様子でマルがリラックスするまで、その様子を観察してました(笑)。
午前中のクラスで、マルには大きなシフトが起こったようで、その後はずっと車の中で寝ていたそうです。
午後は、近くの川縁をみんなで散歩。マルも一緒でしたが、朝イチの様子とは別犬(笑)。ただ、これまでずっと飼主さんを引っ張って散歩してきたので、後ろ脚に負担がかかっていたそう。そんな散歩は首もひっぱられますし。
飼主さんをひっぱることなく、スタスタと落ち着いて横を歩く、というのは、犬の肉体にとっても負担が少ない散歩になるってことですね。
こんな感じで、ジャーニーは動物たちと一緒に受けます。動物たちの様子から私たちは言葉ではないエネルギーや情報を受け取りながら、クラスが進んでいきます。
今回は、過去1度も動物を飼ったことがなく、犬に触ったことがないという参加者さんもいて、それも驚きでしたが、動物たちは、地球を生きる私たちの生命の仲間。彼らと過ごす時間もジャーニーを盛り上げてくれました。
次回のジャーニーは、2025年10月。
ピンと来た方は、次回開催を楽しみにお待ちくださいませー。
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