南インド聖地巡礼の旅最後の1日、最初に訪れたのは、ウッチ・ピッラヤール寺院(Uchi Pillaiyar Temple)。大きな岩盤の上に建っている寺院です。長い長い階段を登ってようやく到着する高いところにある寺院なのに、ムーラダーラチャクラ(第一チャクラ)の出発点だと解説がありました。神様がヘッドスタンドでもやっているのでしょうか(不思議ですー)?
いくつものガネーシャが祀られている寺院です。
我々はガネーシャ像の前では、手を交差して耳を持ちながらスクワットを3回ずつやるので、何度もスクワットをしながら登ることにー。しかも合計5つの顔のあるガネーシャ像の前では5回スクワットをしました。ガネーシャに祈るときには、相当足腰が鍛えられます(笑)。
この寺院の画像は以前、何度か見たことがあったんですが、この寺院がどこにあるのか知らず、名前も覚えていなかったので、この景色を見るまで、自分が「そこ」に立っていることに全く気がつきませんでした。寺院の入口は、よくあるお店が立ち並ぶ中にあってごく普通の入口だったのと、ずっと建物の内部に階段があって外が見えなかったので、いつのまにか、自分たちが大きな岩山の上に、しかも、写真で見ていた遠いインドの寺院に、いきなり自分がリアルに立っていたので、なかなかの衝撃でした。
なんだか、写真の中に自分がワープしてきたようで。
岩山の寺院に向かう階段は岩を削って造られているので、歪んだり曲がったりしていました。岩の階段も全て人が彫ったわけで、その労力たるや、想像もできませんー。
こちらは復路
これはWebで見つけた画像
午後向かったのは、スリ・ランガナータスワーミー寺院。今回の聖地巡礼の締めくくりは、インド最大のヒンズー教寺院でした。美しいゴプラム(塔門)がいくつも建ち並ぶ寺院で(
こちらのサイトで美しい寺院の様子が紹介されています)、ゴブラムを含む寺院のアチコチには、霊的な意味が隠されているそうです(求める人にだけ分かるようになっている)。
(他の寺院にもありましたが)1000本(1008を顕わす)の柱が立ち並ぶホールもあり、以前そこでは、柱と柱の間をきわめてゆっくり歩きながら、プラナヤマをやっている僧侶やヨギがたくさんいたそう。今は柱も天井も古くなり、安全のためか立ち入り禁止になっていました。
前日購入したパンジャビ
旅行者、外国人は中には入れない寺院もありましたが、寺院の規模や知名度ではなく、霊的な観点からサティシュジ先生とプラブジ先生が厳選して下さった寺院ばかりなので、南インドに行くチャンスがあったら、是非ものでオススメします。
寺院の中はずっと裸足なので、スニーカーなどいりませんー! ビーチサンダルで十分でした!
そして、
この寺院を後にして向かったのは空港。
飛行機は夜中0時過ぎの便だったんですが、インドの空港は混むから~と18時半頃に到着。空港では、寒い日本に帰るのにダウンを出し、荷物を入れかえ、日本円を取り出し、チェックインカウンターが空くまで待って・・・。
チケットを持っていない人は空港の中には入れないということで、プラブジ先生たちは、私たち全員が無事チェックインして出国手続きを終えるまで、空港の建物の外でずっと待っていて下さいました。
シンガポールでの乗り継ぎの時間が短かったり、スーツケースが重量オーバーし過ぎていたりと、長くチェックインに時間がかかった人もいて、全員が出国できたのは22時頃。それでも、私たちに何かあった時のためにと、なんと、3時間半も外で待機。全員の出国の報告を聞いたあと、4時間以上かけて、自宅まで帰られましたー。
今回のツアーが実現できたことも、10日間、事故もなく(インドのカオスのような道路事情を考えると、4台の車が事故なく10日間移動できたのは神様のご加護としかいいようがない)、そして何より、通常の観光では体験できない深い霊的な働きを持つ寺院巡りをさせていただいたこと。
本当にありがたい(有り難い)10日間でした。
私たちが到着する前日は台風のために土砂降り雨がずっと降り続き、私たちが帰国した翌日も大きな台風が接近。台風と台風の合間のせいか、私たちが滞在していた10日間は曇り空が続き、インドとしては比較的涼しい気温だったのも助かりました(暑かったのは2日間だけ)。
インドは暑いか、相当暑いか、死にそうに暑いかしかないと言われているので(笑)、我々旅行者にはありがたい曇り空でしたー。
私は21キロ歩いた翌日から、何故か足の裏ではなく、右足の甲が腫れ上がり、翌日は激痛だったので1カ所だけ寺院巡りをパス。実は今も少し腫れて歩くと痛いです。足の甲の浮腫の原因の1つが「塩分の摂りすぎ」とあったので、インド料理の塩分も影響しているかもしれませんー。
足は痛いですが、下痢をすることなく無事帰国できたので良しとしますー。
あともう1回くらいインド旅行報告を書きたいと思いますが、とりあえず無事帰国。この週末はバガヴァッド・ギーター講座の主催なので、あともう少しインド神話の世界が続きますー。