「地球に来たボランティアソウル」読了
2024年 10月 29日
講演をすると、聴衆はいつも、新生地球に行くためには何をすればいいかと聞いてくる。その答えとして高次の存在は、ふたつの重要なものを手放すようにと指摘する。
すでに書いているとおり、一つ目は怖れだ。怖れは幻想だが、人間が持つ最も強い感情である。これを手放さない限り古い地球に縛られることになる。私は聴衆に、思いつく限りたくさん疑問を投げかけるよう勧めている。見聞きするものを鵜呑みにしないこと、そして自分の頭で考えることを推奨している。他人の考えを信じ、自分の力を他人に委ねてはいけない。(中略) その真実が変化しても驚くには当たらない。私たちは常に学び進化しているのだから柔軟性が大切だ。怖れによって自分の真実を見極める目を曇らせてはいけない。
手放さなくてはならないふたつ目はカルマだ。私たちは地球で輪廻転生を重ねるうちに、多くの場合同じ魂と同じ過ちを繰り返し、重いカルマを積み上げている。(中略) 私は人々が背負ったまま歩み続けるカルマのことを「お荷物とガラクタ」と呼んでいる。身軽になって上昇するには、不要な重荷を処分しなくてはならない。生きていれば誰にでもよくないことが起きる。人生とはそういうものだ。(中略)
不運に遭遇した人々に、私はこんな質問を投げかける。「そこから何か学びましたか?」 その経験から何かひとつでも得るものがあったら、それがそれに遭遇した理由と言える。もし、何も得るものがなかったと答えたら、どうなるだろう? その場合はそのような不運に繰り返し遭遇し、それが意図する学びに気づくまで終わることはない。(中略)
だから今の人生に取り組むことだ。今の魂のステージでの課題は何だろう? 今、手放せずにいるものは何だろう?と。(中略)
怒りというカルマにしがみつくことで傷つくのは、本人以外の誰でもない。いつまでも負の感情に囚われることで、さらなるカルマを積み上げているにすぎない。見切りをつけて赦す決断をしないと、新生地球にいかれないどころか同じ過ちの輪につかまることになる。
私たちは自らの意識と身体の波動を上げることで、次の次元へとシフトする。はじめのうちは、それまでと同じ物理的な肉体を維持できる。時間が経つうちに、肉体が要らないことに気づくようになり、物理的な身体は光の身体へと進化する。つまり、身体の組成が純粋なエネルギーである光となる。
これは私の著書の中でクライアントが何度となく遭遇した、純粋エネルギーの身体を持って光る存在たちと非常によく似ている。そのような存在は、制約の多い物理的な身体を使うステージを超えて進化した存在であり、私たちもやがて同じ道を辿るのだろう。(中略)
再び地球に転生するために待機するのは、解消するべきカルマや、やるべき仕事が残っているからだ。人生の周期を終え、学びが完了するまでは何度でも転生を繰り返す。意識が進化して、波動が上がるともうその中間地点には行く必要がなくなる。その場合に行くのは誰もが永遠の命を持つ、もう転生を繰り返すことのない新天地だ。そこまで行けば、永遠にとどまることができる。
きっとそこは、多くのクライアントが「家」「故郷」と呼び、恋い焦がれ、還りたい場所なのだろう。退行催眠中に帰郷を果たしたクライアントは、みな感涙にむせぶことになるのだが、顕在意識ではそのような場所があることすら気づいていない。
