昨日は友人に誘われ、ひさびさに国立能楽堂へ。女性がシテや謳いをされるという珍しい企画のお能鑑賞に行ってきました。
チケットが1枚余っているから行かない?というお誘いで、演目も何も聞かずに行ってみたら、1つめの演目が『忠度(ただのり)』。平清盛の異母兄弟の平忠度を主人公にした舞台。2つめが三輪山の神様が天照大神の岩戸開きを語る『三輪』でした。
能の主人公(シテ)は、だいたい亡くなった霊や神霊。僧侶や村人(ワキ)の前に、霊が顕われ、生前の無念を語る、自分と弔ってほしいと訴える、というストーリーがよくあります。
考えたら、国立の舞台で、しかも、東京のど真ん中で、毎回、幽霊や神様、あるいは鬼が登場して、生きている人と話をするという演目が演じられている日本も面白い国です(笑)。
ひさびさの国立能楽堂だったので、各座席に字幕が出ることにまずはビックリ。以前ありましたっけ? 私は初めて使いました。
能の謳いって、実は何を謳っているか、よく分からないことが多い(笑)。だから眠くなる・・・。でも、これがあると何を謳われているのかが目で追えます。
最初は日本語で聴いていましたが、英語バージョンがあったので、そちらに切り替えてみると、英語の方が分かりやすい。
というのも、英語の字幕は、能初心者にもストーリーが分かるように少し補足が入りながら、しかも中学生レベルの英語で書かれているので、日本語の意味が分からなくてもストーリーが理解できます。英語の単語が分からないときには、前の座席の人の日本語字幕を盗み見して(笑)、フォローしながら観てました。
そして、演目が「平家」関係だったことも、私にはど真ん中の演目で。以前、16回にわたり
『私の平家物語』というシリーズで、平家の供養をしていたことを書いたことがありますが、平家は私にとっては因果のある一族で・・・。
先月、ノリで参加した高野山ツアーで主催者が度々、広島の世羅町を訪問しているのを知って「広島のど田舎の世羅に何故?」と思っていたら、実は世羅町はその昔、平家の荘園があり、それを高野山に譲ったという歴史があると聴いたばかり。世羅は私の父方の故郷でもあるので、高野山に行って、世羅という町名や平家の話が出てビックリしておりました。
そしたら、たまたま観劇に行ったお能の演目が平家。またまた平家熱が再燃しそうです(笑)。といっても、今度は供養の旅ではなく、平家関連のお能がいくつもあるので、その演目網羅で。


2演目目の最初の解説

2演目目が始まると、満席だったはずなのに、私の周りの座席にチラホラ空席が出来てました。能はツマラナイとお帰りになられた方々の空席だったのかもー。『三輪』の能は、女性のシテの舞がそれはそれは美しく、お能の醍醐味を感じる舞台だったから、1演目目で帰っちゃった人、残念。
能は寝る人が多くて有名ですが(笑)、この英語字幕、かなりいいです。中学生レベルの平易な英語なので、私はハマりそうですー。全ての能楽堂で字幕サービスがあるかどうか分かりませんが、一度も能を観ずに人生を終わるのももったいない。『道成寺』は、エンターテイメント性が高いので、初心者でも楽しめるはずです。
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