昨日のblogで、プラブヨガの合宿は、先生自らキッチンに立って調理をされているので、生徒の食のコントロールが出来ており、ヨガの効果が出やすいことを書きました。
でも、実は、我々には五感全てのコントロールが求められており、合宿ではその五感のコントロールも容易になるのだと、今日のクラスで聞きました。
2年ほど前、プラブヨガ本部は山梨県の北杜市に拠点を移し、以前はペンションのダイニングだった部屋がヨガスタジオになっています。
自然豊かな場所に建てられているので、窓の外に見えるのは緑ばかり。裏には畑もあります。今の季節、私の部屋からは桜が風に揺れているのが見えています。
そういった環境なので、自分の欲や感情を刺激するような広告や音のトリガーがない。ヨガスタジオでも、視覚、聴覚、嗅覚を刺激するものもなく、生徒同士の話題も、プラブジ先生との会話も、ほとんどがヨガについて。日中、身体が触れているのはヨガマットやノートくらい。外の世界とは完全隔離され、世界情勢や都会の喧騒とは全く別の時間を過ごしています。
そういった時間がリトリートの醍醐味かもしれません。
春爛漫
で、今回のヨガ合宿。
食事にニンニクが使われていません。
それは何故なんですか?と誰かが質問をしたところ、プラブジ先生から返ってきたお返事は「ニンニクやオニオンを食べない方が集中しやすく、ヨガの最後の4段階が進やすくなるから」。
えええー。そうなんですか? 知らなかった。
「ヨガの八支則」では、ヨガ実践者が歩む悟りへの道を8段階に分けています。4段階めのプラナヤマまでは、仏教でいう五葷(ごくん)のような食材も食べることができるそうです。でも後半の4段階め、プラティヤハーラ(感覚の制御)からは、ニンニクやネギといった刺激のある食材は集中力を阻害するものとして食べないそうなのです。
我々は、ヨガの4段階まで進んだわけでは全然ありませんが(笑)、今回のヨガ合宿では、集中力を高めるためニンニクを使わないことにしているのだそう。
*仏教の修行僧は欲や刺激を排するために、いわゆる精進料理を食べます。しかし、野菜でも
五葷(ごくん)ーネギ(葱)、アサツキ(浅葱)、ニラ(韮)、ニンニク(大蒜)、ラッキョウなどーーを食べません。ヨガも、八支則の後半は、それと同じような食生活になる、ということですね。
プラブヨガで提供される食事は完全ベジタリアン。インド式なので乳製品は使われていますが、まさか、スパイスとして一番ポピュラーなニンニクが、瞑想や悟りを阻害する食べ物に当たる、というのは、初めて知りました(同じプラブヨガでも、他のクラスで食事が提供されるときには、ニンニクは使われていたりします)。
✴︎タマネギは、カラダを冷やす作用があるので使っているそうです。1日ヨガをして、我々のカラダは熱くなっているので。
感覚が話題になったので、数年前から、日本でも話題になっているHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン/Highly Sensitive Person)について質問をしてみました。すると、感覚過敏な方は、正しい食事に変えることで、人や環境から感情的な影響を受けにくくなるはず、だと。
というのも、目や耳、口や鼻、肌といった感覚器官は五感の窓のようなもの。私たちは、日常的にはそういった窓の開け閉めは自分でコントロールしていますが、日常的に、生命力のない食事、低い波動の食事、つまり、ジャンクフードや肉食、チェーン店での外食、冷凍食品や加工食品などを多食している人は、その五感の窓が常に開放されてしまう。
そうなると、様々な周囲の情報、特に低い周波数の情報が取捨選択されることなく、一気に自分に流れ込んでしまう。
正しい食事は、健康な身体の原材料になるだけではなく、私たちの五感に見えないレイヤーを作り、五感のプロテクションになるんだとプラブジ先生は言われておりました。
このblogを読まれている方でHSPに該当する方は、食生活の見直しをされるといいかもしれません・・・。
五感のバランスが整ってくると、瞑想にも入りやすく、たとえ、騒がしい場所にいたとしても、内側は静か。どんなところでも、すぐに瞑想モードにも入れるそうです。
ちなみに、私は自分の体感として、グルテン(小麦製品)を食べない食生活に変えてから、マインドのノイズが減りました。最初は気がつかなかったんですが、グルテンフリーを始めてからしばらくすると、自分の頭の中が以前に比べて静かになっていることを実感しました。頭の中でお喋りが止まらない、といったこともなくなりました。たまにグルテンを食べると、翌日、心にノイズを感じるので、すぐに分かります(笑)。瞑想をしても、頭の中が静かなので、とても楽です。
結局、今日も食の話題に戻ってしまいましたが、五感が整ってくると、食欲の刺激を受けたとしても、視覚や嗅覚、味覚のコントロールが効いているので、うっかり甘いものに手を出すとか、ジャンクフードを食べてしまう、ということはなくなっていきます。
こういった五感のコントロールも、ヨガの実践が進んでいる証の1つかもしれません。
今日のプラブジ先生の名言:
「SNSから離れれば離れるほど、人生は美しくなる」
ヨガの合宿に付き合わされても、やっぱりお留守番の日々のニコさん