エジプトツアー最終日、アスワン2日目は、ボートでナイル川を渡り、イシス神殿に。
元のイシス神殿はアスワンハイダム建設により水没しかけたため、同じような島にそっくり神殿を移築。移築に際し、新しい島を元のフィラエ島そっくりに改変し、島の名前もフィラエ島に変えたそう。ここも規模の大きい神殿ですが、アブシンベル神殿はさらに巨大。それをすっかりまるごと移築してしまうんですから、大がかりなプロジェクト。そんな神殿、遺跡まるごと移築をやっても、まだアスワンハイダムの建設の方が優位だったというのも、スゴイことです。
ナイル川氾濫をふせぐために建設されたアスワンハイダム。果たして氾濫がなくなったことがエジプトにとって良かったのかどうか・・・。砂漠が広がる国土をみるにつけ、豊かとは言えない人々の暮らしを見るにつけ、ナイル川の氾濫をもっと賢く受け入れられたのでは・・・と思ってしまいます。定期的に起こる氾濫がエジプトは豊かな実りをもたらしていたことも事実ですから・・・。
さて、イシス神殿。
エジプトに私は3冊本を持参していたんですが、そのうちの1冊『
アンナ、イエスの祖母』という本に、イエスが行ったエジプトでのイニシエーションについて書かれたところがありました(イエスだけではなく、エッセネ派のメンバーは同様のイニシエーションをエジプト各地で受けています)。
古代エジプト人は、ナイル川を脊髄とその神経経路として捉えており、悟りの道は背骨の付け根から始まる。ナイル川は南から北に流れているので、イニシエーションの旅は、南から順に各地の神殿を巡りながら行われる。最終のイニシエーションは、脳のなかの「至聖所」つまり、大ピラミッドで行われる・・・。
そのため、イエスたち一行のイニシエーションは、フィラエ島のイシス神殿から始まった。
この本に書かれていることは、聖書の記述やケイシーのリーディング内容と違うところもあり、全部を鵜呑みにすることはできませんが、なかなか興味深い内容でした。
ケイシーはギザの大ピラミッドの建設目的の1つは、イエスの最終イニシエーションの場としてだったと述べていますから、当たらずしも遠からず・・・かもしれません。
さて、我々一行は、アスワンからガイドさんが変わったことで「特に詳しくは説明しないので、自分で感じてください」と、ある意味放置プレイのイシス神殿(笑)。何時にどこで集まるかも指示されないで放り出されたツアーメンバー(笑)。仕方がないので、私は他のツアーさんの横にくっついて、その方々にされているガイドの説明を横耳で聞いておりました。
ホルス神に母乳を与えているイシス神
成長しても(13歳説あり)母乳を与えているのはケシカラン!という理由で、イシス神の顔が削られてしまったそうです(←他のガイドさんの説明)。たしかに、このホルス神はもうだいぶ大きい。
イシス神殿は、野良猫が多いらしく、神殿に住み着いてる野良猫たちに癒されました。猫好きには天国の島です。