グレーシー式食事法 VS ケイシーの食事法
2023年 07月 01日
●1度に食べる炭水化物は1種類
穀類だけではなく、イモ類やトウモロコシなども含め、同じ食事で食べる炭水化物は1種類にする。つまり、おにぎりとサンドイッチは一緒に食べない。山芋をゴハンにかけない。ゴハンと一緒にトウモロコシやサツマイモ、ジャガイモなどを食べない(元々ケイシーの食事ではジャガイモの実の部分は食べません)。
・・・普段、私たちが何気なくやっている「デンプン」+「デンプン」の食事にならないように注意します。
野菜に分類されていても、芋類といったデンプン質の多いものは、穀類と一緒には食べないということですね。意識していないと、食べたのはデンプンばかり・・・になりやすいので、要注意です。
「デンプンを減らして食生活改善」
ちなみに、ビジネスマンのランチは外で丼物を食べる、ことが多いと思います。が、丼ものは、圧倒的にゴハン率が高く、さらに「動物性×デンプン」の組み合わせになります。残念ながら、この食べ合わせは、消化にエネルギーを取られ、午後の仕事のパフォーマンスを落とします。午後、眠くなる人も多いのでは?
ランチは野菜、ランチはサラダというケイシーの食事法だと、午後も快適ですよー。
十穀米や五穀米などの穀類をお米に混ぜて食べるのはどうですか?という質問をよくいただきます。いっけん栄養豊富でよさそうですが、消化・吸収という側面からいうと1種類にした方が身体は楽です。1度に食べる種類を減らすことで、酸性過多になりにくくなります。特に、消化力が弱い人、スポーツ選手など、身体のパフォーマンスを上げたい方は、お試し下さい。
テニス界のスター選手、ジョコビッチ選手は、小麦を排除した食生活に変えたことで、選手としてのパフォーマンスが急激にあがりました。
手始めに、小麦を避けるだけでも、ずいぶん体感は変わってきます(グルテンフリーについて書いたblog)。
●豚肉は禁食
格闘家ですから、肉はガッツリ食べたいところでしょうが、豚肉だけは厳禁。その理由は血液を汚すから。「脂分の多い鶏肉の皮は取り除く」という指示もありました。
豚肉は美味しいかもしれませんが、ずっと健康でいたいなら禁食です。
コロナ渦の時は豚肉を避けていたけど、今は食べ始めている・・・という方も多いかもしれませんね。下のメルマガのタイトルにも書きましたが、豚肉の存在は忘れて下さい。「豚肉の存在は忘れて下さい」
●果物は豊富に食べる。しかし酸っぱい果物は週に3日のみ。
ケイシー流の食事では、果物はよく食べます。特に、朝食に柑橘系の果物を1日おき(つまり週3日くらい)に食べる、というのが勧められています。
ケイシー流でも柑橘類は単独で食べますが、グレーシー式は、さらに細かく、柑橘以外でも酸味の強い果物は単体で食べる、しかも週3日という指示をしているそうです。
この週3日、というのが、ケイシーの勧めた朝食と瓜2つ。
ケイシーが柑橘類を勧めているから・・・と柑橘類を毎日食べている人もいらっしゃるかもしれませんね。でも「過ぎたるはなお、及ばざるが如し」。
果物にも適切な食べ方がありそうです。
参考までに、以前、勉強にいったアメリカのローフード施設でも、フルーツの食べ合わせに注意がありました。簡単にいうと、甘い果物と酸の多い果物を一緒に食べない。
2007年のメルマガで少し紹介していますので、ご参照下さい。
●酢、炭酸飲料は避ける
夏になると登場しやすいこの2つも、ケイシーの食事でもNGです。グレーシー式でもNGでした(なんだか嬉しい(笑))。
特に酢は日本人には健康食のイメージがありますが、長い目でみたら、そうでもなさそうです。どちらも消化力を弱めるので、身体のパフォーマンスを上げたい方は避けるといいでしょう。
酢と砂糖が大量に使われているシソジュースもご注意ください。
「その体調不良は、毎日飲んでるジュースかもしれない」
他にも、グレーシー一家は、
*食事と食事の間は4時間半あける
*寝る前の3時間前から何も食べない
*加工食品は食べない
ということも気をつけているそうです。
今回のメルマガ、格闘技ファンにはすこぶるおもしろかったです。
ヒクソン・グレイシーが旋風を巻き起こしていた90年代、そのトレーニング法や食事法も当時から随分紹介されていました。グレイシー一族というのは得体が知れないなと当時の人々は思ったわけですが、ルーツがあったのですね。まちがいなくグレイシーはケイシーを研究してますね。
これはかなり衝撃的な事実と感じます。
ヒクソン×ケイシーという論考は、私は寡聞にして初めて知りました。
格闘技に詳しくなければわからないと思いますが、当時いかにグレイシーがすごかったかは筆舌に尽くしがたい。
特に日本の柔術がグレイシー柔術の源流であるため、本当に話題の中心でした。
そしてグレイシーは強いだけでなく、美しかった。
その美はどこから来るのか、例えば高岡英夫先生も随分言及されていました。
ヒクソンと戦った船木誠勝さんは、ヒクソンの真似をして「火の呼吸」なるクンダリーニヨーガを鍛錬されました。これも当時、微妙に話題になりまして…
船木さんはヨーガを始めて人相、人格かわりました。いいのか悪いのかわかりませんが、控えめな大人になりました。
(↓第2信です)僕は逆で、ダブル炭水化物がアウトというのはグレイシーダイエットだと思ってたので、ケイシーがそう言ってたと知ったときは「ヒクソンと一緒だ!」と感動しましたね(笑)。しかし今思えば健康オタクのヒクソンがケイシーを学んだのでしょう、きっと。朝にフルーツだけ食べるのもやってました。これもケイシーの薫りがしますね。ダブル炭水化物禁止と朝フルーツは、格闘技通では昔から知ってる人多いと思います。その元ネタがケイシーかもしれないというのが衝撃だったです、僕としては。
Avoid fried foods.(揚げ物は厳禁)Don’t eat pork in any form.(豚肉は食べない)Eat lots of dark green leaves.(緑の濃い葉野菜をたくさん食べる)Don’t snack! (オヤツは厳禁)Never eat dessert or drink sodas.(決して、デザートを食べたり炭酸飲料は飲まないこと)Do not mix different starches within the same meal.(同じ食事で異なるデンプンを一緒に食べないこと)Allow at least 4 ½ hours between meals. (食事と食事の間は少なくとも4時間半は空ける)