素敵な映画を観てきました。用事と用事の隙間時間に横浜まで行き、映画だけ観て直行直帰。
こういう映画は、やはりパソコンやスマホ画面じゃなくて、そして、画面の周りにゴチャゴチャした日常のない映画館のスクリーンで観たい。
登場する俳優さんたちも知らない。主人公の女性は92歳という設定。
「良質だけど地味なフランス映画」くらいの認識でそれほど期待をして行ったわけでもなく・・・。平日の昼間だし、きっと空いているだろうと思っていたら、なんと、満席。60代後半から70代くらいと思われる女性(男性も少し)がたくさん来られていました。
スクリーンに映るパリの景色も美しい。きっと口コミで広がっているんでしょうね。地方では5月からの上映開始のところもあるようですが、お近くの映画館でかかっていたらオススメです。
1時間前、念のためにとネットでチケットを確保しておいて良かった!
STORY
パリのタクシー運転手のシャルルは、人生最大の危機を迎えていた。金なし、休みなし、免停寸前、このままでは最愛の家族にも会わせる顔がない。そんな彼のもとに偶然、あるマダムをパリの反対側まで送るという依頼が舞い込む。92歳のマダムの名はマドレーヌ。終活に向かう彼女はシャルルにお願いをする、「ねぇ、寄り道してくれない?」。人生を過ごしたパリの街には秘密がいっぱい。寄り道をする度、並外れたマドレーヌの過去が明かされていく。そして単純だったはずのドライブは、いつしか2人の人生を大きく動かす驚愕の旅へと変貌していく!
主人公の92歳のマドレーヌが、とにかくチャーミング。ウイットに富んでいて、素敵なのです。ストーリーが進むにつれ、だんだんと彼女が経験してきた壮絶な過去が判明していくんですが、その過去があってなお、この凜とした美しさはどこから来ているんだろうと。見終わったあとも心のなかに余韻が残っています。
ケイシーセンター設立からの30年はあっという間、テンプルを始めてからの27年もあっという間。92歳生きても人生はあっという間。
その短い人生を、どう生きてていくか。昨日たまたま友人と「どう喜んで生きるか」を話題にしたばかりですが、自分が死んだあとも、誰かの心のなかに日だまりの暖かさが残っているような、そんな人生を送りたいものです。