先週土曜日、約4.6キロを3時間かけて歩きながら、地球46億年を身体で感じる『地球を生きるワークショップ』に参加してきました。
ガイドは近藤瞳さん。二十歳の頃から、1年の半分を日本、半分を海外で生活する、ということを18年やっている人。しかも、海外での移動手段はほぼヒッチハイク。私たちが名前も知らないような国も含め、すでに130カ国旅をしたそうですー。
『地球を生きるワークショップ』は、イギリスで
サティシュ・クマールさんが創設されたシューマッハ・カレッジで体験したものをベースに、瞳さんが人々に伝えたいメッセージも加えて実施しているそうです。
会場となったのは横浜青葉台の
寺家ふるさと村の森の中。横浜にまだこんな里山が残っていたんだーと驚くほどの静かな田園風景が広がっていました。
瞳さんが裸足で歩くことを推奨されていたこともあり、2/3の人が裸足で歩いていました。私は新しく買ったスニーカーが嬉しくて(笑)、スニーカーでずっと歩きました。
地球の歴史をたどる前に、出発地点では宇宙創世、ビックバンから始まりました。水素が出来たのがビックバンから約30万年後。そして星の誕生が2億年後らしいですー。←水素が出来て、たった2億年後に星が出来たなんて、けっこう早いスピードで宇宙は次々物質を作り始めたってことですねぇ。
そして地球誕生(46億年前)を1月1日とすると、1月12日あたりで隕石の衝突によって地球と月が分かれます(・・・ということは、月は地球はもともとは1つだった)。
そしてこの衝突によって地軸が約24度ずれ、海の対流と四季が生まれます。
地球カレンダー2月25日、地球誕生から8億年後、約38億年前に微生物が生まれます。その中で水を分解して酸素を放出する微生物(シアノバクテリア)が生まれたことにより、5月31日に空気中に酸素が含まれ始めますー。
地球カレンダー6月24日、約24億年前にはマイナス50度の氷河期に突入し、それまでの微生物は死滅。新しい地球に対応できる新しい微生物が生まれます。
地球カレンダー7月10日、細胞に核を持つ真核生物が誕生し、食物を食べながら変化する親とは違うものになれる生物が誕生しました。多細胞生物の誕生は9月27日あたり。1ミリくらいの目に見える生物となり、動物、植物に分かれていきます。
地球カレンダー11月14日、約6億年前にオゾン層形成。これにより有害な紫外線が地上に降り注がなくなります。そして、この大事なオゾン層、なんと、
厚さはたった3ミリ。地球の図に、よくオゾン層が書かれていますが、まさかたった3ミリだったとは。
オゾン層の破壊を食い止めるために、フロンガス回収を訴え日本中を動かれたのは
山田バウさんでした。たった3ミリに護られ、私たちが地上で健康で生きられているなんて、危うい綱渡りのような生命活動ですが、これも神様の恩寵ですねぇ。
地球カレンダー11月20日、約5億年前に藻やコケ、骨を持たない魚やクラゲなどが誕生。11月28日、約4億2千万年前に両生類が誕生。腸が肺に変化し、肺のある生き物が誕生します。ちなみに食道と気道を使い分けられるよう喉に弁が出来、首や声帯が身体に出来上がります。
人間の受精卵は、32日目に魚、34日目に両生類、36日目に爬虫類、38日目に哺乳類を体験しながら人間となっていきます。妊娠初期につわりに悩むお母さんが多いのは、ちょうどこの頃、胎児が魚から両生類になる時期なんだとか。魚が陸にあがったときの苦しみを胎児が体験している時期でもあります。
地球カレンダー12月3日、約3億年前に虫が生まれます。ただ、この時期は酸素濃度が高かったそうで、何もかもが巨大。昆虫もビックサイズだったそうですー。
地球カレンダー12月13日、ここでようやく恐竜誕生。哺乳類も生まれてきます(まだネズミのように小さい)。ただ恐竜に襲われないよう夜行性となり、今も哺乳類の7割が夜行性なのは、このときの名残らしい。そして人間に関連することとして、このときティラノサウルズに横隔膜が出来たそうですーー。
地球カレンダー12月26日あたりで鳥類が生まれ、12月31日午後4時頃、ようやくアウストラロピテクスが誕生します。
人間(ホモサピエンス)誕生は、12月31日23時40分頃。
23時58分52秒あたりで農耕牧畜が始まり、59分58秒あたりで産業革命。
つまり、私たち人間の近代化、工業化は地球の長さからすると、たった2秒間の出来事。人間の人生の長さは、0.2秒の尺でしかないそうですー。
46億年かけて出来たこの地球と生態系を、このたった2秒間、僅か0.2秒しかない人生の中で壊し続けているんですから、人間のなんと、愚かなことか。
瞳さん、地球の歴史を辿りながら、いくつかメッセージを伝えられていました。
その1つが、破壊があるから次の新しい世界が始まる、ということ。
月も、隕石の衝突という破壊があったおかげで誕生し、そのおかげで海の満ち引きが始まりました。地軸がずれたおかげで、地球はさらに美しい世界になりました。
私は日食、月食のとき、月と地球、太陽がピタリと重なるその奇跡に毎回感嘆します。サイズなんて、まるで、そうなるように創られたとしか思えないほど、ぴったりはまっています。
破壊が起きても、さらに美しい世界が次にやってくるのであれば、破壊が起きないよう古い世界にしがみつくのではなく、その破壊に乗っていくのが、地球の法則、宇宙の法則なのかもしれませんー。
そして、「リンゴはリンゴを生きているから、桜は桜を生きているから美しい。自分を生きると、その種が広がっていきますよ」と。
瞳さんも、自分を生きているから、日本中から声がかかって、日本各地でWSの開催をされています。誰かになろうとしない、誰かの価値観で生きようとしない。
自分の魂を輝かせる、自分を幸せにすることに力を注ぐことが私たちのすべきこと。人の為に、地球の為に、という、誰かの為・・・を漢字で書くと「偽」になるでしょ、と瞳さん。
「私は私を生きる」
2023年ももう3ヶ月が過ぎてしまいましたが、残りの9ヶ月、これを意識して生きたいものです。
『地球を生きるワークショップ』は、午前中に3時間歩き、午後には室内でのWSがありました。午後のWSも興味深いお話ばかり。5月まで全国で開催中だそうです。瞳さんのWSは、ギフトエコノミー。自分が支払いたい金額を直接瞳さんにお渡しします。
電話番号も持ってない、いわゆる給料をもらう生活もしていない、1年に3ヶ月しか働かないという瞳さんと会うだけで刺激になりますー。
定員は20名くらいなので、近所でされていたら、是非参加してみてくださいー。
懇親会のとき、誰かが「ヒッチハイクして怖い目にあったことはないですか?」と瞳さんに質問していました。瞳さんの答えは「自分が出したものが返ってくる」。
「怖い目にあったらどうしよう?」と思ってヒッチハイクすると、下心ありそうなオヤジに当たり(笑)、絶大なる信頼のもとにヒッチハイクすると素敵な出会いになる。なので、「恐怖心があるなら止めたほうがいいですよ」と。もちろん、行き先を先に明かさない、止ってくれた人をみて乗るかどうか(直観で)決める・・・という安全策は取っているそうですー。
「出したモノが返ってくる」「自分がどういう思いでやっているかが重要」
これを知っているだけで、世界は変わりますね。
私は、今回主催したリコネクションの
西川ロミさんから教えてもらってこのWSに参加したんですが、参加してみると、テンプルのセミナーに参加したことがある方がお2人、そしてご近所さんがお1人。Facebookで繋がってみると共通の知り合いがたくさんだった・・・という。こういう人との出会いも面白いです。
今回参加した中に、円覚寺のラジオを聴いて・・・という方がチラホラ。
横田老師がさらに詳しくお話されています。