木曜日の夜から八戸に来ていますー。「八戸えんぶり」のお祭りを見にー。
事の発端は、昨年春。
八戸で開催された「高野誠鮮さん、長堀医師のコラボ講演会」を八戸の友人が主催し、ぜひ来てほしい~と声がかかりました。ちょうど
山田周生さんのインタビューに釜石に行きたいと思っていたので、同じ東北だし、釜石ー八戸のルートで行けるかなと。
周生さんのインタビューは2時間ではとても終わらず、実はあのインタビュー、ほとんどが釜石から八戸まで、周生さんがバイオディーゼルカーで送って下さった、その道中でされてます。しかもお隣の県といえど、釜石から八戸は遠かった!
ともあれ、八戸の講演会会場に着いたら、会場のあちらこちらにこのポスターが貼ってありました。
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異国情緒たっぷりのこの衣装。どんなお祭りなのか、さっぱり想像もつかない。しかも、八戸という冬はしばれる寒い地域の、酷寒の時期(2月17日から4日間)に行われる。「これはどんなお祭り?なんで、そんな寒い時期にするの??」と、八戸でお世話下さった、
ホメオパスのひさこさんにアレコレ聞いていたら、「是非来て下さい~、ご案内しますよ~」と。
そして、このポスターの画像をインスタにあげたら、友人の由美子さんから「行ってみたい~」とコメントも入り、では来年2月、施行されるようだったら(コロナで2回連続で中止になっていたので)、行っていいですか?とひさこさんに伝えてました。
通常は、こういう会話は社交辞令で終わる。実際に来る人はいない。ひさこさんも、まさか本当に来ると思ってなかったようですが、由美子さんと来ちゃいました(笑)。私はもともと青森が好きなのです。そして、由美子さんも、何かの引力を感じたようでした。
八戸えんぶりは、朝7時から、新羅神社で行われる「奉納えんぶり」から始まりました。八戸のスケジュールは全部、ひさこさんにおまかせパックでしたが、もちろん、早起きして参加。
えんぶりは4日間にわたり、八戸市内各地で開催されます。なので、早朝7時から見に行く人はもともと少ないうえに、今年はさらに参列者が少なかったらしく、神社の拝殿すぐ脇、テレビ局や新聞社といった報道カメラマンが並んでいるすぐ脇に陣取って堪能させていただきましたー。
残念だったのは、太夫という踊り手が神社の神様に参拝してご挨拶をするのですが、なんと彼らの目の前にはカメラマンの女性が。公式記録を撮影されていたのだとは思いますが、本殿の鏡や供物ではなく、拝したすぐ目に前にいるのはカメラマンっていう構図はちょっとなぁと思います。
しかも正面のカメラマンさんの後ろを人がちょろちょろよく歩く。公式記録は横からでも斜めからでも撮影できるわけですし。神様は気にはされてないとは思いますが、やはり奉納舞は神様に向かってほしいと感じました。
さて、次々とされる奉納舞。
ひさこさんに「飽きたらホテルに帰りましょう」と言われながらも「飽きませんー。面白いです~」と、結局32組の奉納舞のうち、30組ほどを堪能しました。
その地区の「組」で衣装もお辞儀の仕方も舞も微妙に違います。全然飽きません~。神社では、子ども達の舞は1組しかありませんでしたが、後ろに並んでいる子ども達の姿も可愛く、キャーキャー言っていたら、私たちの対面にいらしたひさこさんのお友達から「あのシマシマの女性のテンションが高くて、地元民として嬉しかった」という感想があったそうです(笑)。
新羅神社での奉納舞の写真や動画、たくさん撮影しました。その一部をご紹介。










子ども達は、えびす様の扮装です。えんぶりはその年の五穀豊穣、商売繁盛、夫婦仲良く、子どもの健やかな成長を祈る・・・。ある種の「予祝」のお祭りだそうです。
それなら2月の寒い時期じゃぁなくて、春にやっても・・・と思いますが、このえんぶりから、八戸は少しずつ暖かさを増すので、春を呼ぶ祭りとも言われているそう。前日は最低気温が零下10度でしたが、昨日はうってかわって、青空で風もなく、春の到来を感じさせる天気でした。
私は重ね着、スキーウエア、ホカロン貼りまくりで行ったら、かえって汗ばむくらいでした。
このえんぶり祭り、奉納されるのが新羅神社。しんら神社と読むそうです。これ、歴史の教科書では「しらぎ」と読みましたよね。太鼓の音と共に頭をグルグル回しながら踊る舞い方、かぶり物についている吹き流し、鮮やかな衣装・・・。以前見た、韓国の伝統芸能を彷彿させます。
大黒様やえびす様がえんぶりの重要な神様・・・。出雲との繋がりも感じます。
お祭りのルーツは分かりませんが、日本は古代より、海を使って韓国とも日本各地とも交流が深かったですから、各地のお祭りや風習との融合があっても不思議ではありませんー。
子どもたちはこの祭りとともに育ち、2歳くらいから人前で踊る子もいるようです。
時々、広島に里帰りすると、少しずつ老舗のお店がなくなり、全国展開しているチェーン店やスマホショップになっていて、とても残念に思うことがありますが、八戸は地元のお店、地元の会社がまだまだ頑張っている印象がありました。
お祭りを通じて人々が地元にしっかり根付き、若い人が地元に残り、地元を支えているんじゃないかなぁと感じます。
地方では、だんだん後継者がいなくなり、廃れてしまったお祭りも多いようですが、昨日のえんぶりでは乳幼児から93歳まで踊ってました!
地方は、なおさら子どもから大人、高齢者まで楽しめ、関わり続けられるお祭りや民俗芸能、大事かも。
昨日は、奉納えんぶりの後は、市内の商店街でされた一斉摺り、そして夕方、解説つきでみる「お庭えんぶり」、そして店先や会社の前でされるえんぶりと、1日、えんぶりに浸りました。
午後は神社巡りも。午後は午後で別のストーリーがあるので、またあらためてblogに記したいと思います。