ソマティック・エナジェティクスのトレーニング中、私は参加者さんに、次のようなお願いをしました。
「トレーニング中は、複数の人が1つの部屋で過ごすので、香料の入った洗剤や柔軟剤、ヘアケア製品は使わないでください」と。
初日の朝、会場に一人、二人と参加者が来始めたあたりで、会場に人工的な香りが漂っていました。その香りが強いと呼吸が苦しくなるときがあるので、私だけではなく、皆さんの健康のためにも人工的な香料入りのものは使わないで欲しいと生徒さんにお願いしたのでした。
「香害」という言葉が割とポピュラーになったせいか、倒れそうなくらい強く香りを放っている人と遭遇することは、以前より少なくなりました。とはいえ、屋外ならまだしも、長時間、同じ部屋で過ごすには、微香でも人工的な香りは極力嗅ぎたくありませんー。
すぐにお一人の方が「それは私のことですね。明日着てくるものは、一回水通しをすることにします」と伝えて下さり、実際、翌日はその方の衣類の香りは前日より減っていました(近くに寄るとまだ匂っていましたが)。
しかし、4日目になっても、まだ人工的な香りがする。特に更衣室に入ると、誰もいないのに、残り香でむせてしまう。
トレーニングの事務連絡の中で、2度ほど、香りについては注意喚起していたのに、なぜ、まだ強い香りがするんだろう?と思っていたら、4日目にして、ようやくわかりました。
当のご本人、全くその香りに気がついていませんでした。更衣室にその方が入られた直後に、私が入ったら、その匂いの強さにうわっとのけ反りました。失礼とは思いつつ、「今、お使いの洗剤か柔軟剤はとても強い香りを放ってます」と伝えたら、全く気がついてなかったと。実際、衣類に直接鼻をつけて、クンクン嗅いでも分からない。「え?私の服、匂ってるんですか?」とビックリされてました。冬で鼻づまりをしてたのかもしれませんが、ずっとその香りの中にいると、嗅覚がだんだん麻痺してくるんでしょうね。

東京や大阪など、都会で混んだ電車やバスにのると、人との密着度はかなり高いです。恋人ともこんなに長時間密着しないというくらいの密着度です。電車の駅、地下通路、交差点などでは、人の間をすり抜けて歩くことになります。
となると、自分の繊細な感覚を閉じないと、とても電車には乗れませんー。
香りだけではなく、私たちは、生きるために、様々な五感を閉じてしまっているんでしょうね。他人との距離が近い生活空間では、自分自身を守るための防御本能だったりします。
プラブヨガのサティシュジ先生は、東京や大阪の街を歩くと、体内にプラスチックを溜め込んでいる人が多いのに驚かれたそうです。「え?プラスチックをー?」と思いましたが、ハーブティーや紅茶のティーバッグ(ポリエステル製の)からマイクロプラスチックが検出されていますし、塩や魚貝類からも検出されています。
今の時期、長時間、自販機で温められたペットボトル入りのお茶を飲み、カップ麺を食べ・・・という食生活を無意識に続けていると、確かにプラ成分が体内に蓄積していってもおかしくはありませんー。
余談ですが、お正月の鏡餅、リビングに飾る用にスーパーで紅白の小さな鏡餅を購入しました。もとは、プラスチックのカバーがあったんですが、プラスチック製の鏡餅を飾りたくはなかったので、中身を取り出し、設置しました。
・・・それが、1月30日のこと。
そして、下の写真は2月2日に撮影したもの。
自宅でついた鏡餅を飾ると、鏡開きあたりには、すっかりカビが生えてしまっていますが、なんと、1ヶ月以上変化なし。どこかで、ぜんざいにして食べようと思ってましたが、あまりにカビないので、怖くなって食べるのを止めました。これも、まるでプラスチック入りのお餅に見えますー。

最近は、豆腐、醤油や味噌、梅干しといった伝統的な食材にも、ちゃんとチェックしないと、えええ?と驚くような人工的な成分が添加されていたりします。知り合いが缶コーヒーを買ったら、成分にシリコーン樹脂が入っていたと驚いていました。シリコーン樹脂は安い豆腐にも入っています(消泡剤として使われている。豆腐は大豆とにがりだけで作られているものを)。
香りにしても、食べ物にしても、うっかりすると合成成分を入れてしまうことになります。お店で手にとれるものはチェックできますが、自販機では事前に確認できませんから、面倒でもお店に行って購入したほうがよさそうです。
かなりの健康オタクぶりを発揮するくらいが丁度いいですー。