週末に東京で開催されたプラブヨガレポート。テーマは『バンダ』でした。
ヨガの「バンダ」をネットで検索するとプラーナがが漏れないよう「締める」「ロックする」と説明されています。例えば、「ムーラバンダ」は会陰や肛門あたりを締めるようにと教わります。
…ところが、プラブジ先生によると、意識して肛門あたりを「締める」「ロックする」のは「バンダ」の1つの側面。それだけじゃない。
「バンダ」が日常的に働いている、身体の3つの「バンダ」(骨盤底筋群、鳩尾、喉)が繋がっていることも大切なのだそう。そして、この3つが繋がると、「マハーバンダ(偉大なるバンダ)」という新たなバンダが身体に生まれ、マハーバンダが生まれると、コスミックエネルギーと直接繋がるようになるので、極端なことをいうと「何もいらない」状態に至るのだそうですー。
ということで、3つのバンダがちゃんと働いているかをチェックをしながら、バンダの活性化→それぞれのバンダを繋げていく、ことを2日間かけてやりました。
昨年1月には
「7つのチャクラ」をエネルギー的に繋げていく、というクラスがありました。チャクラを繋げるのと、バンダを繋げるのは何が違うのか、私にはさっぱり体感として分からない(涙)。プラブジ先生に質問をしたところ、「バンダ」は電車の各車輌のようなもの、「チャクラ」は電車でいうと、電線とパンタグラフのようなものだそうです。
つまり、私たちは2日かけて、各車輌を稼働させ、連結させたわけですね。
骨盤底筋群にある「ムーラバンダ」が稼働してないかどうかはすぐに判別できます。
例えば、下半身が重く感じる、消化に時間がかかる、なんだか力が湧かない時には、ムーラバンダがうまく働いていないとき。座りっぱなし、立ちっぱなし、間違った食事、スキーやジョギング、生理中は、重力によってムーラバンダが下がってくるので、そういったときこそ、意識して適切な食事をして、腰回りや脚を動かすといいようです。
ムーラバンダがちゃんと稼働していると、全然、脚は疲れないそう。
鍼灸師のゆかりさんは、若い頃、あちこちの山にソロ登山に行っていた健脚の持ち主。神社の長い階段もへっちゃらで、スイスイ上がっていきます。きっとゆかりさんは、ムーラバンダが強いんでしょうねぇ。
ちなみに、プラブジ先生は、一人ひとりの生徒の身体の状態をよく記憶されています。特にRYTに参加したり、何度も2日間クラスに来られている方は、最初の身体の状態と、途中経過、最新の身体の状態をしっかり把握されてます。
私が初めてプラブジ先生のヨガクラスに顔を出したのは、
2021年3月でした。4時間ほど飛び入り参加させていただいただけなのに、突然、ヘッドスタンドとハンドスタンドの指令が! 運動してないガチガチボディに、いきなり!と思っていたら、その理由が先日ようやく判明。
曰く、あの日の私は、前日に食べたものがまだ全部消化しきってなかったので身体の中にガスが溜まっており、そのため、ムーラバンダは下がっていた・・・。その解消のためにヘッドスタンドが必要だったそうなのです(同じ逆転でも、あの時の私の身体には、ショルダースタンドは勧められなかったそう)。
単に身体が固いだけではなく、ガスが溜まっていたなんて、レントゲン並みの観察眼です。
こんなヨガをやってます。この2つは、90分クラスでやったもの。
90分クラスにはスタッフのスイヅも参加してました。
余談ですが、ランチタイムに、太陽礼拝が話題になりました。
ヨガ界ではけっこう有名な太陽礼拝の動画があるので、プラブジ先生に観てもらいました。すると一目みるなり「この人はムーラバンダとウディアナバンダ(腹部のバンダ)が繋がっていないよ。今は若いし、筋肉もしっかりついているから、筋肉でヨガが出来ているし、運動で熱を生み出している。でも、身体の内部から熱を生み出していないから、いずれ、腰を痛めると思う。そして、さっきNaokoさんがスイスイやってたあの動き、この人にはできないと思う」との感想が。
…実は、プラブヨガのクラス内で指示された動きの1つに、他の生徒さんが四苦八苦してなかなか脚を動かせなかったのに、私には、なぜか簡単で、スイスイと高速の足さばきができたものがありましたー。
「なぜ、私にはできるんですか~?」とプラブジ先生に聞いたら、「ムーラバンダとウディアナバンダがちゃんと繋がっていて、神経系が繋がっていると、脳からの指令が脚に届いてコントロールできるようになる」と。
筋肉は相変わらずキュウリ並みに弱くても、2ヶ月間ヨガの自主練をサボっていても、ヨガクラスで身体を動かしているうちに、神経のコネクションとバンダのコネクションが出来ておりました。
ロータスのままウエストをひねってます
プラブヨガでは、ヨガのポーズだけをすること、特に、見た目、美しいヨガのポーズを追い求めることはそれほど重要視されていません。なので、プラブヨガを話題にblogを書くとき、ネットで見つけた美しいヨガのポーズの写真を使おうとすると「この人はいっけん美しく見えるかもしれないけど、バンダが出来てないしプラーナも漏れてる。全然駄目ですー。Naokoさんのヨガはちゃんとバンダができているし、プラーナが身体を巡っているから、そっちを使いなさい」と注意を受けることが。
私のO脚の短い脚では、どうやっても美しいヨガにはなりえません。なので、つい美しいヨガ写真を使いたくなります(笑)。しかし、そっちより、こっちのドタバタのヨガ姿がいいという・・・。外側からみえる形を重要視しないプラブヨガは、中高年には希望のヨガですー(笑)。
他にも色んなトリビアがプラブジ先生の口からは飛び出してました。全部はご紹介できないので「バンダ」についてもっと学びたい方は、直接プラブジ先生のクラスへどうぞ。
よいヨガは良い食事から・・・ということで、プラブジ先生、ホテルに炊飯器を持ち込んで、早起きして、ビリヤニとレモンライスの2種類のご飯を用意下さってました。炊飯器は1つだから、時間がかかったはずですー。あとは塩ゆでのグリンピースとサラダ、ミルクドリンク。