『あなたはプラシーボ』
2022年 07月 19日
薬も外科手術も行うことなく、思考ひとつで完治出来るものだろうか? 真実を言えば、あなたの想像を超える数の実例は存在する。『あなたはプラシーボ ~思考を物質に変える~』で、ジョー・ディスペンザ博士は、心臓病、鬱病、重い症状の関節炎、あるいはパーキンソン病の震えすら、プラシーボを信じることで克服した人々の多くの実績を紹介している。
人は習慣の動物だ。人は毎日6万から7万の事柄について考えると言われている。そのうち90%が前の日とまったく同じ内容のことを考えている。毎朝ベッドの同じ側から起き出し、洗面所で毎朝同じルーティーンをこなし、同じように髪をとかし、同じ椅子に座り、同じ朝食をとり、同じ手でコーヒーカップを持ち、同じルートを辿って会社に行く。(中略)
1日が終われば急いで家路を辿り、帰宅すれば急いでメールのチェックをし、急いで夕食をとり、お気に入りのテレビ番組を見る。それから急いで同じ時間に寝る前の歯磨きなどのルーティーンを終え、同じ時間にベッドに入る。常に次ぎにやることを考え、朝起きればまた同じことを繰り返す。
これを聞いていて「それじゃあまるで自動操縦ロボットだ」と思ったとしたら、あなたはまったく正しい。同じ思考は同じ選択を生む。同じ選択をすれば、同じ行動をすることになる。同じ行動は同じ経験を創出する。同じ経験をつくり続ければ、同じ感情が生まれる。その同じ感情は同じ思考を連れてくる。
自覚があってもなくてもこの過程をたどると、結果としてあなたの生理的状態は常に同じものになる。あなたは(内心では密かに違う人生を望んでいたとしても)毎日同じことを考え、同じ行動を取り、同じ気分で過ごしている限り、あなたの脳と体は普段とまったく変わらない。
あなたは普段と同じ脳内活動を促し、脳内では同じ神経回路が発火して同じ化学物質を作り出す。その化学物質はいつも通りに体の化学反応を起こす。いつもの化学物質は同じ遺伝子に同じような信号を送り続ける。
同じ遺伝子発現は同じたんぱく質(これが細胞の原料)を作り、体は同じ状態を維持することになる。たんぱく質の発現は、生命や健康の基本機能なので、結果としてあなたの日常や健康はずっと変わらない。(中略)
あなたの昨日があなたの明日をつくるー真実を言えば、あなたの過去イコールあなたの未来だ。(中略)
あなたの人格とは、あなたの思考、行動、そして感情でできている。(中略) もしあなたが新しい個人的現実、新しい人生を望むなら、あなたの頭の中を占めてきた思考を精査し、変える必要があるということだ。