先日、blogで紹介した『メディカル・ミディアム』。あのときにはざっくり全体を斜め読みしただけでしたが、この週末、あらためて最後まで読了。ついでに、youtube動画も数本、飛ばしながらですが視聴しました。
グープは、女優のグウィネス・パルトロウが設立した代替療法や健康美容製品を扱う会社なのですが、グープが紹介している商品は「スネークオイル(効果のないイカサマ商品)」であり、科学的根拠や医学的なメリットのないものだと。例としてあがっていたのが、ヨモギ蒸しやコーヒー洗腸、そしてジェイドエッグ(女性の膣内に入れる卵状の翡翠)でした。
西洋医学一辺倒の方々にとってみれば、腸内にコーヒーを入れたり、ヨモギで下半身を温めるというのは、理解不能なものなんでしょうね。もしグープがケイシー療法を勧めていたら、同じく批判の対象になったことでしょう。
アンソニー・ウイリアムも、医師でもないのに医療的な内容をグープに記事を投稿していることで、批判されていました。
いくつものクリニックを廻って様々な病名をつけられ大量の薬を処方されたり、ストレスや心の問題だと言われた原因不明の体の不調が、食事を改善することで治っていったというのは、80年前、ケイシーの時代でも起きていたことですが、自分が理解できないからといって、実際に起きたヒーリングの過程を、事実として受入れず頭から批判するという姿勢こそ非科学的。ヨモギ蒸しやジェイドエッグも、少しネット検索で調べれば、東洋では昔から女性が行ってきた健康法である、という歴史を見つけることができたでしょうに。
さて、500ページもある本なので、興味がある方は自分で読んでいただくとして、このblogでは、生野菜や果物を食べる効用についてアンソニーが述べていた部分を少し抜き書きしてみます。
以前テンプルで洗腸器具を扱っているときに、洗腸をしたら腸内細菌が全部無くなってしまうのでは??と心配されていた人が何人かいらっしゃいました。その際、私は、腸内細菌は兆という単位で生息しているし、洗腸前後の食事で生の野菜や果物をしっかり食べていれば、それが腸内の良い細菌叢として働き始めるから大丈夫ですよ、と伝えていました。
嬉しいことに、アンソニーも、腸内環境を整えるために、市販のプロバイオティクスや発酵食品ではなく、野菜や果物をもっと食べるようにと述べていました。どなたかに医学的な検証をしていただけると、なお信頼度が増すのでしょうが、生野菜を食べて健康になられては困る人たちが世の中にはたくさんいるので(お薬が売れなくなるし)、今後、そんなリサーチが出てくるかどうか・・・。
ともあれ、アンソニーによると、人工的に作られたプロバイオティクスは最も微生物が必要な回腸まで届かないそうですー。
一方、腸でも生き続け、回腸を含む腸内フローラの回復をもたらすプロバイオティクスもあります。これらはほとんど知られておらず、私たちはこれらが身近にあることに気づいていません。そしてこの種類のプロバイオティクスは非常に効果があり、想像以上に健康と生活によい変化をもたらします。お腹の調子が良い人は、生命力を与えてくれるこの天然のプロバイオティクスと有益な微生物を、偶然にせよ、時折であったにせよ、摂取したことがあるから健康を保っているのでしょう。
ではそれはどこにあるのでしょう? 新鮮で生命力のある食べ物にあるのです。
果物や野菜の表面で生きている特別なプロバイオティクスは、神や太陽のエネルギーを含むため、私は高エネルギー微生物、または高エネルギー生物と呼んでいます。高エネルギー微生物は土壌に棲む生物や土壌から採取したプロバイオティクスとは違います。また高エネルギー微生物は胃腸を再生するのにもっとも効果的です。これはまさに回腸に住む微生物で、体、特に脳がもっとも受入れやすいビタミン12を産生するのです。
そして、高エネルギー微生物を含むトップの食べ物はスプラウトです。(以下略)
近くに有機栽培農家やファーマーズ・マーケット、あるいは自宅に家庭菜園があれば、そこから入手した野菜や果物を食べることで食事に高エネルギー微生物を取り込むことができます。大事なのはその食物を新鮮なうちに生で洗わずに食べることです(洗剤を使わずに軽く洗うのは大丈夫です)。体に活力を与える何百万ものプロバイオティクスや微生物がこれらの食べ物の表面に存在します。しかし、果物や野菜を洗わずに食べても大丈夫かどうかは慎重に判断する必要があります。 (以下略)
新鮮な野菜の葉や果物の皮にある高エネルギーの微生物を摂取することはまるで9000馬力のパワーを得るようなものに対し、市販のプロバイオティクスはせいぜいミニロバ1頭の力を与えてくれるくらいです。
還暦祝いにスタッフが用意してくれたフルーツプレート
生野菜や果物といっても、スーパーやコンビニで売られているカット野菜はNGです。そういった野菜は「次亜塩素酸ナトリウム」で殺菌消毒されており、たとえ、次亜塩素酸ナトリウムが洗い流されているから安全だとメーカーが言っていたとしても、野菜についた有益な微生物は全て死に絶えています(それにビタミンやミネラルの多くも、時間の経過とともに消滅しているか、洗い流されている)。
私は食事療法オタクでもあるので、さっそく、セロリジュースを作りたいところではありますが、セロリは農薬使用量が多い野菜の1つでもあるので、横浜だとなかなか有機のセロリがなく、まだスタートできていません。
レモンを搾ったお水は簡単にできるデトックス法ですし、簡単なので、レモン水はお勧めですー。ただし輸入レモンはポストハーベスト農薬(「OPP・TBZ・イマザリル使用」)の表示がないものを選ぶ必要があります。
アンソニーさんの動画は、ほぼ料理番組みたいですー(笑)。