昨日、ひまし油湿布をしながらインスタを眺めていたら、若い女性をターゲットにしたプロテインの広告があがってきました。たぶん、前日に「完全栄養食」という言葉に惹かれてクリックしたプロテインがあったので、それに紐付いて、他のプロテインの広告があがってきたんだろうなぁと思います。 ← 私は子どもの頃、親に「光合成して生きたい」と言ったくらいなので、完全栄養食という言葉に弱い(笑)。
クリックしてみると、美しい女性の画像とともに、美容に良い成分がこれだけ入っている、ヒアルロン酸が含まれている、食物繊維が豊富、乳酸菌が何億取れる、1日に必要なビタミンが1杯で1/2摂取できる等々、美味しい言葉でプロテインが宣伝されています。
すぐに定期購買が勧められ、定期購読なら**%引き・・・みたいな流れになっています。
私は加工食品は必ず原材料をチェックするので、そのプロテインの原材料を確認しようと探してみると、どこにも原材料が書かれてない。
あれ?と思ってムキになり、ブラウザからその商品ページに入り直してみても、商品紹介ページのどこにも原材料が書かれていない。 プロテインをみていたら、また別のプロテイン広告があがってくるので(苦笑)、結局7社のプロテイン広告をクリックし、各プロテインの原材料を確認。4社は原材料が商品紹介ページに書いてありました。
しかし、2社は別ページを探しまくってようやくたどり着き、結局、原材料を見つけられなかったのが1社。←1社のHPでは、FAQ(よくある質問)コーナーに書かれていました。
こういう原材料がすぐに分かるところに明記されてない会社は、原材料など全然気にしない、ファストフードやコンビ二のケーキやお菓子に目がない若い女の子たちをターゲットにしているのでしょうが、メーカーの姿勢としてどうよ、と私は思います。

1社のプロテインの原材料を書き並べてみます。ピンクは全部甘味料です。果糖、砂糖が入っているのに、さらに人工甘味料がてんこ盛り。
粉末状大豆たんぱく(アメリカ製造)、デキストリン、果糖、ドロマイト(炭酸カルシウムマグネシウム含有物)、粉末油脂(食用植物油脂、コーンシロップ)、ブルーベリー濃縮果汁、ブラックジンジャー抽出物、砂糖、還元パラチノース、ストロベリーパウダー、さとうきび抽出物、えんどう豆由来たんぱく、乳酸菌、大豆ペプチド/クエン酸、乳化剤、シクロデキストリン、甘味料(アスパルテーム・Lーフニルアラニン化合物、スクラロース、アセスルファムK)、増粘剤(キサンタン)、V.C、ピロリン酸第二鉄、カゼインNa(乳由来)、ベニコウジ色素、香料、ナイアシン、パントテン酸Ca、ムラサキイモ色素、V.B1、V.B6、V.B2、酸化防止剤(V.E)、葉酸、V.B12
さとうきび抽出物・・・不快なニオイを抑える、消臭目的で使われる(
こちら参照)
コーンシロップ・・・異性果糖
還元パラチノース・・・こちらも人工甘味料
甘味料(アスパルテーム・Lーフニルアラニン化合物、スクラロース、アセスルファムK)に至っては、どれも各成分の横に「危険性」と入れて検索すると、どれほど身体にダメージがあるか記事があがってきますー。
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このページには、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムKを一緒に摂取するのは最悪の組み合わせと書かれています。
もう一社もアスパルテーム・Lーフニルアラニン化合物、スクラロースの2点盛り。原材料が探せなかった1社も、隠したいくらいの原材料ってことは、人工甘味料、合成ビタミン入りなんだろうと思いますー。
砂糖の何十倍、何百倍もの人工的な甘みで「美味しい」と感じさせ、依存させていく構図がみえてきます。
ビタミンや鉄分が摂れるようにはなっていますが、どれも人工的に作られた合成ビタミンですから、身体にいいかどうかは分かりませんー。 食用植物油脂も、とても品質の高い植物油を使っているとは思えない・・・。
アメリカ製の大豆たんぱくってことは100%遺伝子組み換えでしょうね。ちなみに発酵していない大豆の取り過ぎは、身体に負担をかけます。大豆だから身体にいいってことはありません。
問題は、こういったどう考えても身体に悪そうなプロテインが、ダイエット目的に、普段の食事と置き換えて飲むように勧められていたり、女性にとって気になる「乳酸菌」「アミノ酸」「ビタミン」といった言葉を前面に押し出すことで、他の原材料を読ませないよう目くらましをしていること。
こんなのを飲むくらいだったら、何も飲まないようが、よっぽど身体にはいいです。手軽にプロテイン摂りたかったら納豆やチーズを食べるとか、ゆで卵をつくるとかー。あるいは原材料を必ずチェックして自分の身体に入れたいものかどうか確認して購入下さい。
若い世代をターゲットにした広告で、内在している欲やコンプレックスを刺激するようなものは要注意ですね。消費者が賢くならなければ、こういうメーカーの餌食になってしまいます。
他のメーカーさんの名誉のために書いておくと、ちゃんと原材料が分かるように書かれていたものは、比較的良心的な商品が多かったです。原材料名がシンプル(それが何なのか分からないカタカナの原材料がない)で、そして原材料の数が少ない。なかには2つ、4つというものもありました。
原材料に後ろめたさがあってコソコソと隠しているようなところは、合成物てんこ盛りです。
若いお嬢さま方、プロテインに限らず、普段の買い物でも原材料は必ずチェックしましょうー。
例えば、私は異性化糖がラベルに書かれていたら、そのまま棚に戻します。旅先でスタッフにお土産を買おうとして「ブドウ糖果糖液糖」が入ってないものを探したら、ほとんどなかった、という経験あり。砂糖のほうがよっぽどマシです。
(追記)
このblogをアップした後で、大手メーカーのプロテイン、しかも50代以上をターゲットにしたのがあがってきて、それをクリックしたら、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムKの3点セットだった。他にも合成物てんこ盛り。ターゲットにされているのは、若いお嬢様方だけではありませんねー。いずれにせよ、原材料とそれが何なのかは気にしましょうね。
(追記その2)
甘味料にLーフニルアラニン化合物というのがありますが、「フェニルアラニン」を調べると、必須アミノ酸で神経伝達物質ではあるものの、ドーパミンのような強制的に気分をハイにする興奮作用を生みだし、躁鬱、不眠症、知的低下が懸念され、暴力性が高まるとありました。数回飲むくらいなら大丈夫でしょうが、日常的に飲み続けたらどうなるか・・・。やはり原材料はチェックしないとマズイですね。
おまけ
小さな子ども達が飲むような飲み物にいっぱい入っています! ここに登場するジョアとかカルピスとかヨーグルトとか、乳酸菌を取りたくて飲んだら、人工甘味料を飲んでいたって感じです。かえって腸に悪いじゃんー!