プラーナを受け取り、貯蔵しやすい身体になるために、これまでちゃんと動かしていなかった全身の筋肉を動かし続けた2日間でした。
テキストに書かれている「トレイン」という言葉には「連結」という意味があり、身体はすべて繋がっているので、パーツパーツの筋肉を鍛えながら、最後には1つの身体に合一していく、という2日間でした。
柔軟で滞りや詰まりのない身体になればプラーナを豊かに受け取ることができる。そして豊かに流入してきたプラーナが身体全体に行きわたる。そして、身体に溜めておけるようになるのだそうです。
もちろん、そういう身心になるために、まずは日々の鍛錬が必要ですが、いったん、ヨガ的な身心(肉体+精神+魂)の状態になれば、あとは自動操縦。毎日練習しなくても、どのようにも自由自在に身体を動かすことができ、そしてプラーナが豊かに入り、蓄積され、必要なところに流していけるようになるらしいー。
今回はチャクラにはフォーカスしませんでしたが、肉体的にも健康で、プラーナで満ちあふれ、チャクラのバランスも整った身体になると、同じ三次元世界に生きていても、生きていく世界が広がっていく・・・。目にはみえない世界までも見渡せ、霊的な世界との繋がりも豊かになり、美しい光や色や音、いわゆるAHA体験的な意識のスパークもあるそうです。
常に自分が宇宙エネルギーと繋がって生きているので、肉体的にも精神的にも霊的にも満ちている。そのため外の世界に刺激や喜びを求める必要もなく、まして、誰かに幸せにしてもらう必要もない。起こるべきことが起こるタイミングで起き、出会うべき人と出会うタイミングで出会っていくので思い悩むこともない。
たぶん、ヨガ的な身心になっていけば、こんな世界が広がっていき、人生はシンプルになっていくんだろうなーと思います(まだ私には推測の領域ー)。
生きるヨガ的身心を持つ一人がプラブジ先生。
コロナもあり、もう1年半以上日本滞在中。ヨガを教えるために日本中を渡り歩かれていますが、本当に所持品が少ないです。持ち歩くのは、小さな機内持ち込みサイズのスーツケースとバッグの2つ。男性ゆえ、メイク用品が必要ないということを合わせみても、1泊2日の旅に重いスーツケースが出来上がってしまう私とはえらい違いです。
食生活も、ヨガを教える日は(つまり、ほぼ毎日)朝食もランチもなし。水も飲みませんー。夕食も時々食べればOK。夕食を食べないときは牛乳1杯が1日の食事らしい。
ということは、毎日何を食べようか考える必要もなく買い物も不要。作ったり片づけたりという時間もいらない。消化で身体が疲労しないので、長い睡眠も不要。荷物がなければ出したり片づけたりもほぼない。1日24時間が普通の人の何倍も使えます。
筋トレはしたことがなく、ほとんど何も食べてないのに筋肉隆々。ヨガだけで作り上げた身体は強靱ですが柔軟です。
この1年間、プラブジ先生をみていると、私のこれまでの常識がボロボロと崩れていっておりますー。
さて、
この2日間の「プラブヨガ的解剖学クラス」で指示された動きはとてもシンプル(しかし、全身くまなく、普段使わない筋肉に焦点を当てられていたので、どのパーツもけっこうきつかった)。
そして、どのパーツも「え?ここの筋肉、ホントはこんなに動くものなの?」という驚きとともに、デモンストレーションをするプラブジ先生と通訳のチナツさんの柔軟な筋肉を横目に、かたくなに動かない私の筋肉を嘆く。
しかも、同じ動作でも、プラーナが流れていくよう動くことが重要で、デモンストレーションを見たあとで、同じ動き(だと思って)やっていると「ダメダメダメ。プラーナが流れてない~」となんども注意がありました(涙)。プラーナが流れている身体と流れていない身体の感覚、私はまだつかめてないので、少しずつ自分で体得していくしかないことなんでしょうねぇ。
動かそうと思えば縦横無尽に動くポテンシャルがある筋肉を、実は私も持っていたんだと気づくことなく60年近く生きてきて(涙)、実際のところ、今の身体でも日常生活を送るには全く困りませんが、柔軟性とプラーナたっぷりの身体になると、どんな人生になっていくのか、死ぬまでには、ちょっとくらい体験してみたいものですー。
シャーマンの鷲巣先生は、エネルギーの流れが分かる人なので、プラブジ先生の指示もすぐに体得。動けば動くほどエネルギー満タンで、ヨガクラスが終わることには「エネルギーが満タンすぎて苦しいー」という感想がありました…(笑)。73歳の鷲巣先生の年齢まであと13年! 多少の期待はできますー(笑)。
まじめにヨガ中!
今回のテーマは「ヨガ的な解剖学」というけっこうハードルの高いクラスだったと思うのですが、なんと、今回が初プラブヨガ、という方が数名いらっしゃいました。
なんと勇気のある!
しかも、さすがにハードルの高いクラスに申し込まれるだけあって、精神性が高く静かだけど熱心に学ばれていたと、プラブジ先生も感心しきりでした。プラブジ先生は、集まった生徒の肉体的な状況や心の状態に応じて、クラスで教える内容を縦横無尽に変化されるので、学ぶ力、吸収力が大きい生徒が集まれば集まるほどクラスの質も内容も高まります。
…私はといえば、今回も、身体を動かすので精一杯(涙)。しかも、前週に行った伊勢旅行で腰痛発生。土曜日、果たして動けるかと心配になるほどでしたが、なんとか金曜日には復活。さらにヨガで動きながら回復が進み、土曜日の夕方までには腰痛はすっかり良くなっていました。
ところが、土曜日の夕方にやった「ダンゴ虫のように小さく丸まる系」の動きをしていたときに、いきなり背中痛が発生。一時は、あまりの痛さで気が遠くなりかけたほど。
プラブジ先生に伝えると、前日の食べたものがまだちゃんと消化できていないために、ガスが背中の筋肉組織に溜まっており、それが痛みの発生源になっている。痛みが治まるまで2~3日かかるかもしれないけど、ガスが原因だから大丈夫だよということ。
「え?身体の筋肉にガス?」と思っていたら、その後、オナラ連発(笑)。お昼に豆も食べたし、確かにガスだらけでしたね、わたし(笑)。
帰宅後、いろいろ手当をして、翌日は湿布だらけの背中でヨガ参加。こちらもヨガで色々動いているうちに背中の痛みも軽くなっていき、今朝は、あんなに2日間動きまくっていたのに、そして腰も背中も痛かったのに、全く筋肉痛もなく、爽快な朝でした。
何度も書きますが、1年前まで私の人生にヨガという文字はなかったので、ヨガを続けている自分が未だに不思議です。インド哲学で言われる「林住期(50歳~75歳)」でヨガを始めるというカルマ的なお約束でもあったのでしょうか?
土曜日のヨガフード。プラブジ先生が夜中3時に起きて調理したというトマトライスにインドのスパイスがたくさん入ったミルクドリンク。アーモンドスライスが浮かんでますー。残ったライスを自宅に持って帰って、野菜のあんかけを作り「あんかけ丼」にしましたが、こちらも美味しかった。
次回のヨガクラスは、5月の
プラナヤマ。単にヨガの呼吸法を学ぶ、というだけではなく「プラナヤマ的解剖学」のようなクラスになりそうです。
私はプラナヤマがとても苦手。ゆっくり吸ってゆっくり吐くのがまだまだ下手です。果たしてクラスの皆さんについていけるか少々心配ではありますが、バガヴァッド・ギーターでは、吸う息、吐く息でさえ、神の捧げ物になるとありますから、ギーターの学びとともに、プラナヤマの世界を少し体験できたらと思っていますー。