伊勢神宮125社巡り。前半戦の3日目。
今日は外宮エリアを中心に廻りました。
昨日は徒歩数が約15,000歩(しかも階段多し)。今日は夕方までに13,000歩超えと、2日続けてこの歩数に、ふくらはぎはパンパンです。しかも今日は正式参拝があったのでスーツとパンプス。不安定な神社の石段の上り下りに少し腰を痛めてしまいました。一社二社くらいならパンプスでも大丈夫ですが、何社も廻るときには靴選びが重要ですね。
今日の驚きは、外宮の四至神(みやのめぐりのかみ)。
以前、神宮に参拝したときには、「御聖域に植えられている木」くらいの認識しかありませんでしたが、なんと、この木は、125社にも数えられているお社の1つ。境界を守護する神様だそうです。内宮にもあるそうですが、今回は内宮は参拝しなかったので、写真は外宮のものです。わたし達が行ったときには、ご家族で記念写真を写している人がいましたので、この木の存在をちゃんとチェックしている人も多いのかもしれませんー。
そして、伊勢神宮はどこに行っても巨木が多いです。今日、ご案内下さった宮司さんが、伊勢神宮では、他の木より大きくなるんですよ~と言われていましたが、ここには自然を育む力が流れているのでしょうか。
月夜見宮
伊雑宮の楠
伊勢には何度も訪れていますが、今回初めて
微古館に行きました。日本の最高峰の匠の技が間近で拝見できます。
神宮徴古館は明治42年に日本で最初の私立博物館として創設された伊勢神宮の「歴史と文化の総合博物館」です。神宮をより詳しく知っていただくため、おまつりや歴史・文化に関する資料を中心に展示しています。中でも社殿の復原展示や20年に一度行われる式年遷宮で新調する御神宝類(撤下品)は圧巻。その他、館内には国の重要文化財11点、歴史・考古・美術工芸品など約13000点を収蔵しています。
今回は、ご縁があり、神宮の宮司さんのご案内で展示物を拝見しましたが、すでに絶滅危惧種といっていいほどの物もあり「これを作れるのは今、日本に一人しかいません」「この技術を継承している人はもうほとんどいません」というものがいくつもありました。
神宮のおまつりに使うものは、そのときのためだけに作られ、使われるのは1回限り、といったものがほとんどのようです(私の記憶が正しければ)。今は希少性と価値が分かっているので、使い終わったあとも保管されているようですが、かつては1回使用したものは壊し、土に埋めていたそうですー。
おまつりやご祈祷を受けるときには御神酒をいただきますが、その時に使う素焼きの皿も、使い回しはせず、使ったあとは壊して土に埋めるか、参拝者がそのままいただいて帰るか・・・。なので年間にこの素焼きのお皿だけで、莫大な数が作られていますー。
今は若い人の間で神社巡りがブームになり、参拝者も多くなっていますが、かつての神社は参拝者も少なく、実家が神社という状況でなければ、「神職につく」というのは相当な変わり者だと思われていたそう。伊勢神宮ですら、戦後は収入激減で、おまつりが出来るかどうか、という危機的な状況を乗り越えての今日がありますー。
時代を超えて、伊勢神宮のまつりごとが日夜続き、そしてこのような形で存続できている、というのはではかつての人々の並々ならぬ努力と献身があったからなんですね。
これは、天の岩戸に行く途中に咲いていたオオシマザクラ。満開でした!