目指したいのはマジンガーZではなく、動ける身体

毎朝の朝瞑想の前に5分だけやっているプラブヨガ。

参加者さんから「毎日ヨガをやっているのに、今朝、ナオコさんがされていた動き、全然出来ませんでした－」とか「あれがスイスイできるんですから、運動神経が無いなんて、嘘ですよ」とメッセージをいただいたりして・・・。

メッセージをいただいた日にやった動き、実は私も1年前は、全然できませんでしたー。スイスイどころか、ズリズリと足を床につけてようやく動かせるほどで･･･。何度かやっているうちに、ようやくスイスイになっていっただけのこと。脳と神経系がその動きを覚えれば、誰でもできます～。

札幌でひさしぶりに会った友人に、この9月からの私のヨガの雄姿（笑）の写真を見せたら、心底驚いてました。そりゃそうだ。私がスポーツともヨガとも縁遠く生きてきたのを知っていますからー。

私がヘッドスタンドやハンドスタンドをやっているのをみせると、ヨガ歴の長い人によく驚かれます。ヘッドスタンド、ハンドスタンドは、中級、上級クラスに進まないとやらないポーズのようで、それをヨガクラス初日にやっているのはヨガの常識だと「あり得ない」らしいです。

でもそれは、私がスゴイのではなく、先生がすごい。この人にはヘッドスタンドが出来ると見極めたからこそ、初日であろうと、させることが出来るわけで・・・（ちなみに、9月の一般向けのクラスでは、持病を持っていた人以外、全員ヘッドスタンドをやりました）。ちなみに、マスタープラブジによると、背中が硬い人は「ヘッドスタンド」が楽に出来るらしいですよ。なので、ヨガの熟達度ではなく身体の構造上の理由から、私はヘッドスタンドをよくさせられます（笑）。

さて、今日、スタッフから私が2014年に書いていたブログ送られてきました。『筋肉よりも骨を使え！』という本を紹介したブログです。その一部をコピペします。

松村：私の場合「なぜ腹筋をやったらダメなんですか？」ってよく聞かれるんですが「じゃあ10回腹筋をやったあとで、腕を回してごらん」っていうと、全然回らなくなるんです。
前屈すると痛いって言いますし、歩いてもらうとほんの数メートル進んだだけで足取りが重く、体が鉛のように感じてしまう。「腹筋を鍛えて、走ることに何かメリットがあるんですか？」って言うと、みんな黙っちゃうんです。

松村：これも試してみればわかりますが、腹筋は固めるよりもゆるめたほうがいいんです。私は「腸ほぐし」と呼んでいますが、仰向けに寝てお腹を指先で30秒ほどほぐした後で立ってもらうと「あれ、先生、立ちやすいです」って、それだけでハッキリと変化が体感できるんですね。（中略）

松村：要するに、腹筋を固めてしまうと、動作の要である大腰筋が使えなくなってしまうんです。表層の筋肉をガチガチに硬くしてしまうことで、肝心のインナーマッスルの動きが制限されてしまうんですね。

プラブヨガ、実は、筋肉を鍛えているアスリートほど出来ません。ヨガ歴が長い人でも、指示された動作をしようとしてもピクリとも身体が動かない、出来ないことがあります。その理由が、この文章から推測できます。

10月の一般向けのプラブヨガも、毎週ジムに通って、ムキムキの筋肉をつけてる私の友人が参加してくれていたんですが「ナオコさんがやっているヨガだから楽勝！」と参加したら、全然身体が動かなかったとショックを受けていました。へなちょこ筋肉の私がスイスイやっていて、ムキムキ筋肉の自分が出来ないというのは、そりゃショックです（笑）。

結局、特定のスポーツやジムで鍛えている筋肉は、筋肉の一部であって、バランスが悪い。そのスポーツの時はいいけど、危機的な状況が起こった際、肝心なときに肝心な筋肉が使えない、持続できない、ということが実はあるかもしれません。

会うたびに筋肉が厚くなっていき、まるで鎧のように身体を覆っている知り合いがいるのですが、私は「マジンガーZ（古い！）になりたいのか、この人は・・・」と心の中でつぶやいたりしてます･･。

画像はこちらから拝借しました。

マジンガーZが理想の体型という人は別にして、柔軟性のある動ける身体を作りたい人は、プラブヨガ、お勧めします。呼吸も深く出来るようになりますよ。

追記：

投稿後、Twitterを読んでいたら、吉田直樹さんという整体師さんのツイートに

『割れた腹筋は、腰痛や短気の原因になりやすい。腹は柔らかい程、腰と心に良い。 ところでメタボの腹は、表面は柔らかいけど、奥が硬い。 腹は何処までも弾力があるのが、良いのです。すると、呼吸が深くなり、腹が据わってきます。』

とありました。割れた腹筋を目指している方は、健康のため、シフトチェンジはいかがでしょう？