昨日の祝日、私は朝瞑想が終わったあと、大阪に日帰りで行ってきました。能の舞台『道成寺』を観にいくためです。能『道成寺』は有名な題目で、よくチラシでもらってましたが、観劇自体は初めて。
野口整体をされている
山本清次先生が短い期間でしたが能を学ばれていたことがあったそうで、その時の能の師匠、シテ方の山本博道先生の還暦記念公演でした。
私が時々能を観に行っているのを山本先生が覚えて下さり、その観劇のお誘いをいただきました。去年はことごとく予定されていた能の舞台が中止になり、私も能は2年ぶり。大阪でしたが、これもご縁かなと。
この舞台、本来なら昨年予定されていたそうです。それが1年、延期になり、ようやく開演にこぎつけたからか、客席はほぼ満席。私も、両隣に人が座っている舞台はひさびさでしたー。

いやぁ、鬼気迫る、迫力のある能舞台でした。能にこの言葉はふさわしくないかも知れませんが、極上のエンタテイメントでした。
今はオンラインでなんでも鑑賞できる時代ですが、生の舞台には画面には映らない空間美、独特の空気感があります。
実のところ、能は、さっぱり、よくわからないのもあります。特に登場人物の心理描写が素人には分かりにくい。お面で演者の表情はもともと隠れているわけですし。シテ方の細かな足さばきや手の動きで、内面の変化や充実を推し量っていくというか・・・。ラストがハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか、それさえ分からないくらい、いきなり物語が終わって途方にくれたものもある(涙)。
能を楽しむにはある程度の教養や予習を要求されるものが多いです。
…でも、この『道成寺』は、いきなり観ても面白いと思う。安珍清姫の物語、なんとなーく知っている、という人も多いと思いますし、重い鐘を天井に吊り下げたり、吊り下ろすところまでがエンターテイメントになっているので、その一部始終を目撃するのも興味深い。
…そして、この道成寺、とてもポピュラーな演目ながら、演じるのはかなりの気力、体力が必要らしく、シテ方の山本先生は、還暦の今年がこの演目を演じられる最後の舞台・・・と演じられたそうです。演じることには定年はなくても、演目には定年というのがあるのかもしれません・・・。
とはいえ・・・
私は最初から最後まで楽しめましたが、両隣りさんは舟を漕いでました(笑)。特に左の女性は、お疲れだったのか、開演前からほぼ寝てました(笑)。時々、30秒くらい目があくけど、すぐに頭は下に落ち、体は前後左右に揺れ出す・・・。
1万円払ってずっと寝ているのはもったいないなぁと思ってましたが、その女性、終わった直後に「素晴らしい舞台でしたねー。お誘いいただきありがとうございます」と、お連れの方に挨拶していらして、私は椅子からずり落ちそうでしたー(笑)。
生の舞台を観にいったことがない。特に能はとんとご縁がない、という方が圧倒的だと思いますが、死ぬまでに一度くらい能楽堂へ。