そろそろプラブヨガの話題から離れたいと思いつつ、今日もまだプラブヨガの話題です。たぶん明日からは普通の話題に戻りますー。
さて、先週の一般向けに行われたプラブヨガの90分クラス。
一般向けのはずなのに内容はかなり濃く、特にナディクレンジングのクラスは、ヨガの学びを何年も続けたり、ヨガ講師をしているような方でも「初めて知った」内容も含まれていました。
私が「えええ、そうなの?」と驚いた内容の1つがシャバーサナ。
死体、屍のポーズと言われるもので、床に仰向けに横たわり、身体の筋肉を弛緩させてリラックスします。シャバーサナは、ヨガクラスの最後には必ず行うもので、アーサナ(ヨガのポーズ)で使った筋肉を休めたり、身体の中で強く動いていたエネルギーを沈静化させていきます。
プラブヨガのクラスでは、特に後屈系のアーサナをやったあとは「シャバーサナ」!というくらい、何度もやりました。ヘッドスタンド(倒立)の後には必ずやりますし、普通は横になって休んでいるだけですから、これを指示されるのは「大好き!」でした(笑)。
たぶん、一般のヨガクラスだと、特に説明もなく「マットの上に横になってくださいー」「リラックスして下さい-」で終わることの多いシャバーサナ。
ところが、マスター・プラブジがデモで行ったシャバーサナは、普段やっているものとは全く次元の違ったシャバーサナでした。単に床に横たわってリラックスするといったレベルではなく、深淵なヨガのアーサナを感じるものでした。
正しく行われたシャバーサナは、たとえ10分でも5時間分の睡眠に匹敵するそうで、単に横になるだけではなく、段階を踏んで身体の準備をしていきます。
深いシャバーサナを行うためには、事前にアーサナを行っておく必要があり、また、プラブヨガの場合、アーサナを行うためには相応の身体の準備が必要なので、10分横になったらすぐにシャバーサナが出来るっていうものではありませんー。
おとといから私はアイアンガー先生のヨガの本を読み始めたんですが(アイアンガー先生の師匠と、マスター・プラブジの師匠が同じというご縁で)、ヨガ呼吸の本にはシャバーサナについての章がもうけられており、なんと延々25ページにわたって、シャバーサナが指南されておりました!
その章の冒頭です。
シャバーサナ(シャヴァアサナ)は、単に仰向けに寝て、うつろな心で何かを見つめているだけではないし、また最後にはいびきをかいて眠ってしまうというものでもない。これはヨガのなかでも、完全に行うのは最も難しいアサナであるが、最も気持ちがよく、価値があるものである。
シャバーサナを正確に行うためには、訓練を何度も何度も完全に行わなければならない。ほんの数秒、弛緩するのは簡単だが、身体を動かさず、心を乱さないでこれを行うには、長い訓練期間を必要とする。シャバーサナを長く行おうとすると、初期の段階では、頭の中が少し不快になるだけでなく、身体が一片の乾燥した枯木になった感じがする。ピリピリと手足の皮膚が割れるように感じられ、このポーズを続けているとその感覚はより強くなる。
一番シンプルで楽ちんだと思っていたシャバーサナが、ヨガの中でも最も難しいアーサナだったとは! 私がこの完全なるシャバーサナを出来るようになる日、果たして今生で来るのでしょうか? 来世に繰り越してもいいですけど(笑)。
2週間のプラブヨガ。通っている間は、ただ指示されたことを淡々とやっていれば良かったですが、修了後は自宅での自主練が待っておりました。
家に帰る時間が遅くなると、なかなかヨガマットの上に乗る時間が取れず(睡眠時間の確保もあり)、意志の弱さと元来の運動苦手意識が露呈する。
変わってきた身体を維持するするだめにも、少しずつ時間を見つけて動くのが課題ですー。