ケイシーが瞑想について述べたリーディング281-41 にこんな一文があります。
汝の神とは何か? 汝の願いは、明日食べられるだろうか、何を着ればよいのだろうか、ということだけに置かれているのだろうか? そのようなことを汝自身の意識の一大事にしてしまうとは、なんと信仰薄き者、希望薄き者であろうか!
私たちが毎日、無意識に考えていることをピックアップすると、トップ10に必ず入るのが上記の2つ「何を着ようか」「何を食べようか」じゃないでしょうか。
明日食べられるかどうか、生存そのものを不安に思っている人はほとんどいないでしょうから「どんなメニューにしようか」ですが、これを考えることに毎日時間を取られているのは確かにもったいない。
思い起こせば、スティーブ・ジョブスは毎日黒のタートルネックとジーンズにし、イチローは毎日奥さんが作られる同じ味のカレーをランチに食べていました。
ふたりとも、強いプレッシャーのなかで最高の意思決定、最高のパフォーマンスをしなければならない、という立場でした。なので、仕事のパフォーマンスや意思決定に関わらないことには思考のエネルギーを使わない。すべきことに集中するために、些末なことは考えない。大事なことに集中するためのルーティンと環境作りを徹底されていました。
毎日同じカレー、毎日同じ服だなんてすぐに飽きてしまうと凡人の私は思ってしまいます。
でも、決めてしまえば、それだけを買えばいいわけで、スーパーにいっても迷いもなく、冷蔵庫もすっきり。食べ忘れて棚や冷蔵庫のなかで、消費期限がとっくに過ぎていた、ということもなくなります。
クローゼットを開けてあれこれと悩んだあげく、何も着るものがないと、また新しい洋服を買ってしまうという悪習も無くなります(笑)。
汚部屋やモノで溢れた部屋の写真がネットによくあがっていますが、モノが溢れた部屋というのは、目に入ってくる情報量が多すぎ、それだけで疲れます。片付けようとしても、その1つを捨てるか残すかでさえ決断出来ないほど脳は疲弊してしまっています。
選択することは楽しいですが、選択肢がありすぎとかえって脳はフリーズしてしまいます。
ケイシー式の食事だと
朝は、穀物、もしくは柑橘系(みかん)を交互に食べ、昼は新鮮な緑黄色サラダをどっさり。夜は加熱野菜と肉か魚。すごーくシンプル。夜はバラエティーがあってもいいですが、朝と昼は2~3パターンを決めておけば、迷いもないです。
毎日何を着るか、何を食べるかを考えるのが日々の喜び、楽しみという人も多いはず。でも、物質的なことに時間も思考も取られ、死んだら消えてしまうもの、あの世に持っていけないものばかりに自分の時間と意識を使っているのなら、それは霊的な道とはずいぶん外れています。
自分がすべきことがクリアになっていけば、必要なこと、必要ではないことが分かってきます。「あらかん」ともなれば、今回の人生で残されている時間の量が簡単に計算できてしまうので(笑)、ますます、自分の時間が大切になります。
下らないテレビ番組やマスコミの情報に右往左往するのはもったいない。
生まれてきたときよりも、1段でも霊的な成長を示す階段をあがっていれば良し。でも出来たら、1ミリでも高みに上がって、あの世に行きたいものです。