ピラミッド建設の秘密 『入り組んだ宇宙』より

ドロレス・キャノンさんの『入り組んだ宇宙』。

４月に届いて少しずつ読み始めたものの、その後、全く本が読めない期間があり、また、あまりにぶ厚くて鞄に入れて持ち歩けないというデメリットもあり、900頁地弱の本文のようやく700頁を超えたところ。

しかし、退行催眠中にクライアントが話すのは、彼らが遭遇した宇宙人の話、超古代の話、エネルギーの話と、各部ごとに全くトピックが変わるので、１冊の本ですが、５冊の本を読んでいる味わいがあります。

どの章を読んでも面白い本ですが、ピラミッド建設の部分をご紹介します。ピラミッドの謎は誰にとっても知りたい話題だと思うのと、先日の25周年記念イベントの時にお聞きしたケイシーのエピソードにも繋がるので。。。

フィルさんとクララさんのお二人が語ったピラミッド建設にまつわるお話の一部です。他にも何人もの人にピラミッド建設についてドロレスさんは質問をしています。複数の人が語ることで、ピラミッド建設の様子が多元的に浮き上がってきます。

D「古代エジプトのピラミッド建設については諸説がありますが、それについての情報をいただけますか？」
フィル「それらの建造物は空中浮遊の力を使用して造られました。そうした例については、今でも地球上のいくつかの場所で再発見されつつあります。あの巨石の移動は、純粋な精神的エネルギーを用いて行われたものです。当時なされたのと同じことは、今日この瞬間にも可能なのです。それには、皆の心の１点に集中させなければなりません。このことに関する科学知識やその他の化学について学んでいた神官たちの集団がありました。５人ないし７人からなるグループです。空中浮遊の技術は、彼らが積んださまざまな修練のうちのほんの一部にしか過ぎません。こうした知識は、アトランティスから伝えられたものです。ピラミッドはアトランティスから受け継いだ知識の贈り物なのです」

D「空中浮遊力だけで石を持ち上げたのですか？」
F「同時に、ある音調の歌も詠唱されました。それは宗教的な行事でもあったのです」

D「物も浮遊させる方法を、現代の人たちが習得することは可能でしょうか？」
F「可能です。この知識を受け継ぐのに、肉体的にも精神的にも、あるいは情動的にも、なんの制限もありません。決定的な条件は、その人自身の中にあります。この知識を学ぶことを欲し、そのための努力をする決意があるかどうかです」


D「大ピラミッドの目的は何だったのですか？」
クララ「地球に関するすべての知識の貯蔵庫です。地球の神秘、地球の創造にまつわる情報がピラミッドに収められているのです」

D「多くの人はピラミッドの寸法、それに置かれている位置に秘密を解く鍵があると考えていますが？」
C「それは本当ですが、それだけではありません。人間は、心の力を最大限に用いる能力を失ってしまいました。利用可能な力の、ほんのわずかな部分しか使えなくなっているのです。人は心を開き、限界などないことを認識しなければなりません。そうすれば、時間も空間も超越して、すべての神秘を知ることができるのです」

D「ピラミッドに蓄えられている知識を得るためには、どうすればいいのですか？」
C「現時点では、人間にはそのための準備がまだ出来ていません。心が十分開かれていないのです。人々はまだ、ピラミッドは墓だというような方向で考えています。本当は、そこに宇宙創造の秘密や、宇宙とは何かということに関するすべての知識が貯蔵されているのだ、という事実を受け入れようとしないのです。地球と宇宙、星々などについての知識です」

フィルさんは、退行催眠中、ピラミッドの石は、人間の想念の力と音調が使われたということを語っています。これは歌ではなく、トーンだともフィルさんは述べていました。

さて、先週開催した25周年のオンラインイベント。

日曜日の一人目のスピーカーだったジョアンナさんは、幼少時の数年間、エドガー・ケイシー夫妻のもとに預けられていたT・Jさんのケイシーの思い出をいくつかご紹介下さいました。T・Jさんは、生まれて２日目に、ケイシーによって「この子供は、前世、アメリカ第３代大統領トマス・ジェファーソンだった」と言われた人物です。

実は、ケイシーは自己催眠中にだけ不思議な能力を発揮したのではなく、日常的にもオーラがみえたり、裏返しにしているトランプの数字が全部見えたり、人の未来が垣間見えたり、あるいは霊や妖精と話すことが出来ました。そのため、ケイシー家には不思議なことがよく起こっていたそうです。

T・Jさんによると、

ある日、T・Jさんがリビングルームに入ると、青年がソファに横たわっていました。ケイシーや秘書のグラディスさんたちも部屋に入ってきました。すると、その部屋にいる人たちが詠唱を始めました。彼らの詠唱によって部屋のエネルギーが高まり、詠唱がクライマックスになったとき、なんと、その横たわっていた青年の身体が宙に浮かび始めたのをT・Jさんは目撃しました。

ジョアンナさんは、このあたりのことをさらりと話されたので、この前後のエピソードはこれ以上分かりません。おそらく、ジョアンナさんの本の後半で紹介されているはずなので、英語が得意な方は原文をぜひ～。

ともあれ、

T・Jさんが目撃したその日の出来事は、数人の人が心を１つにし、ある音調で詠唱すれば、物や人を、今でも空中に浮遊させることができる、という確かな事実になります。ケイシーはエジプト時代、ラ・タという高僧でしたから、もしかしたら、ラ・タ時代の記憶がよみがえり、ケイシーにも出来ていたのかもしれません…。

そのあたりのことをケイシーが語った記録があるのかないのか、私はよく知らないのですが。。。

退行催眠中に語られたことは、その人がアクセスできたものに限られ、宇宙からすれば全体の一部であろうとは思います。

しかし、何度も語られているのは、私たちは自分が思っているより遥かに大きな存在であり、潜在能力を持っているということ。そして意思の力、想念の力は計り知れないということ。

そろそろ夏休みの季節。じっくり本を読める時間がある方は、オススメです。