かつて『世にも美しいダイエット』という食事の本が流行ったのを覚えていらっしゃるでしょうか? 作家の宮本美智子さんの文章とご主人の永沢まことさんの美しいイラストとが相まって、本当に美しい食事療法の本でした。
残念ながら、この食事療法を提唱された宮本美智子さんご自身が脳出血で倒れ、51歳という若さで亡くなったことで、その後、この食事法そのものが批判の対象になった記憶があります。でも、私はこの本を読んで以来、今でも本でよく勧めれていた小松菜を週に2~3回は食べていますから、今でもその影響が残っている1冊だと言えます。
当時は、この本を色んな人に勧めましたし、差し上げたりしてました。
宮本さんが早世された理由は、当時、様々に言われていました。本当のところはよく分かりません。
私自身は、宮本さんが紅花油を重要視しすぎ、多用していたこと。特に紅花油を炒め物など加熱料理に使い続けたことが血管をもろくしてしまった要因になったのでは?と思っています。もし、宮本さんが、紅花油を多用しすぎなかったら…、もっと他のオイルもバランスよく使われていたらどうだったんだろう?と残念に思ったりします。
とはいえ、同じ食事をされていたご主人は今でもお元気なので、体質、遺伝的な要因など、他にも様々なことが合わさっていたのだとは思います・・・。
Amazonでこの本をチェックすると、出版は1994年。27年前でした。
紅花油に関していうと、私はその時すでに紅花油は加熱料理に向かない、酸化しやすい油だと知っていました。なので、『世にも美しいダイエット』を実践するときは、推奨されていた紅花油ではなく、オリーブオイルやバターを使っていました。
オイルは身体には必須なものだとは思いますが、どんな料理でも、出来るだけ加熱しない、炒めない料理法に変換しながら実践した方がベターだと思います。また、この食事法ではフランスパンやバゲッドが推奨されていますが、ここ10年ほど、小麦の食べすぎ、グルテンの弊害がクローズアップされています。パンよりはゴハン食の方を私はオススメしますー。
さて、本に書かれているレシピとは少し違っていますが、『世にも美しいダイエット』に登場する、小松菜のジュースや小松菜のパスタソースは今でも時々作っています。
今日、たまたま朝、小松菜のジュースを作り、昼に、小松菜ソースのパスタを作って食べたので(数日前に購入していた小松菜を消費する必要があったので)、どんなものなのか、ご紹介します。
ただし、これはオリジナルのものではなく、少しアレンジが入っています。オリジナルに興味がある方は『世にも美しいダイエット』を中古で入手して下さい。Amazonにはまだありました。
【青菜(小松菜)のジュース】材料:青菜(小松菜、大葉、その他、家にあるグリーンの野菜)、レモンの搾り汁(半個分くらい)、オリーブオイル、塩、
1)ジューサー(私は一人用のパーソナルブレンダーを使っています)に、青菜の若い葉っぱのところをちぎって入れる。小松菜がメインで大葉を少し。あとは適当。今日はミントがあったのでミントも入れました。小松菜の場合は、茎の部分は他の料理に使って、ジュースは葉っぱの部分だけ入れています。
2)適量の水を入れる。
3)レモンの搾り汁、オリーブオイル(適量)、塩(適量)を入れる
4)ジューサーで攪拌。
5)時間が経つと分離してくるので、分離する前に飲みきる
オリーブオイル、レモン、塩はちょっと多いかなと思うくらいの量を入れたほうが、青臭さが消えて、飲みやすくなります。
青菜+オリーブオイル+レモン のジュースなので、便秘解消にもなると思います。
【青菜(小松菜)のパスタソース】材料:小松菜、野菜のブイヨン、粉チーズ、家にあるシーズニング適当
1) 小松菜に少しの水を加え、ジューサーやパーソナルブレンダーでペーストにする
2) フライパンに移し入れ、野菜のブイヨン、塩、コショウ、ハーブ類を適当に入れて中火で加熱
3) さっと煮て水分を飛ばす
4) 茹でたパスタにからめ、オリーブオイルを回しかけ、粉チーズをふって出来上がり
粉チーズも多めのほうが美味しいです。私はこの青臭いパスタソースは好きですが、母が生きているときに作って出したら、「次は別のソースがいい。もうこれは作らなくていいから」と言われた一品です(笑)。

あまり美しい景色ではないですが、今日のランチ。エンドウ豆で出来ているパスタ+青菜ソース+アボガド乗せ。左側に少しのぞいているのは、セロリを醤油ベースの調味料に漬けたもの。キュウリやセロリなどを1日以上漬けておくと、セロリやキュウリがいくらでも食べられますー。