今日3月18日はエドガー・ケイシーの誕生日。1877年生まれですから、144年前の今日、ケイシーは生まれた、ということになります。
ケイシーの誕生日記念に、記録に残っているケイシー自身のリーディングの1番目を調べてみました。1910年、ケイシーが33歳のときのリーディングですから、速記者としてグラディス・デイビスを雇う以前のもの。どなたかがメモで残していた部分のみが記録されています。
通常は、誰が誘導したのか、どこで取ったのかが記載され、誘導の言葉やケイシーが発する「Yes, we have the body」といった言葉からリーディングの記録は始まりますが、このリーディングは、以下の文章だけが記録されています。
エドガー・ケイシーの精神は他のすべての潜在意識と同様に、暗示に感応しやすい。しかしそれに加えて、彼の精神は、他の人々の潜在意識から得たものを、その者の客観的精神に解釈して聞かせる能力を有している。
潜在意識は何事も忘れることがない。 潜在意識は外部から印象を受けると、その全ての思考を潜在意識に移すのであるが、いったん潜在意識に移されると、たとえ顕在意識が破壊されても、あらゆる思考はそこに保持されるのである。
エドガー・ケイシーの潜在意識は、他のすべての潜在意識と直接交流できる状態にあり、彼の客観的精神を介して解釈することが可能であり、受け取った印象を他の客観的精神に伝えることができ、このようにして、他の数百万もの潜在意識が所有する知識を獲得することができるのである。(294-1)
ケイシーが何故、リーディングが取れるのか、その理由が述べられています。前半、後半部はケイシーの潜在意識の働きが書かれていますが、中ほどには、潜在意識の働き、そのものが述べられています。
潜在意識は何事も忘れることがない…。これにはあらためて驚きます。
実際、ケイシーに夢解釈を求めた人も大勢いて、その記録も多数残ってますが、なかには「夢の中身はすっかり忘れてましたが、**月**日の夢は、どういった内容でどんな意味か教えてほしい」といった大胆なQ&Aも含まれています。ケイシーはそれに対し、まったくひるむことなく「あなたはこういう夢をみて、その解釈はこうである」と答えていますから、本人がすっかり忘れている夢の内容さえ、潜在意識は記録し続けており、ケイシーのような人には、そういった覚えていない夢でさえアクセスは可能だということですね。

しかし、全ての思考を潜在意識は蓄積し続けているなんて・・・。ま、ま、まずい。そう思った人もいるのではないでしょうか? 私は焦りました。常日頃、ろくなことを考えていませんから(苦笑)。それでも今は、多少なりとも精神も成長したと言えるかもしれませんが、若い頃に考えていたことなんて、消去したいことばかり(笑)。
…しかし、これが分かってしまった以上、これからは自分の思考もしっかり監視しなければ(笑)。
「人は自分が食べてきたものと考えてきたことの総計である」とよく言われます。過去の思考が消せない以上、亡くなったとき、神様に「人生後半で、想いを変えることがよくできましたね」と言われるくらいには(笑)、なっていたいものです。