無事2日半の断食と明けの食事での腸内浄化を終えて、横浜に戻ってきました。
毎朝6時半から行っている朝瞑想が功を奏してか、合計16回のうち15回はけっこうスムーズでした。これで最後という16回目の坐禅は、何故か途中で沢田研二の歌がメドレーで流れ出し(アタマの中で)、歌が勝手に終わるまで止まらない。雑念はさっと止められても始まった歌は止められなかったー(笑)。
さて、坐禅と瞑想の違いは、大きくは2つ。
1つは坐禅は目を開けて行うこと。前方をぼんやり見つめて行います。
2つめは、誘導瞑想はあっても誘導坐禅がないように、坐禅はイメージや言葉に集中する、ということはなく、ただ、淡々と座り続けるのが坐禅です。永平寺で修行をされていた徳江さんは、瞑想は妄想だと言っていましたが(笑)、目を開けていることでうっかり寝てしまう、というのは少ないはず。
日中の坐禅では、私は中庭の木や苔を眺めていました。夜の坐禅では窓に映る自分の姿、手を組んでいるその手をみつめていました。自分に対して坐禅をするというのは初体験でしたが、微妙に動いただけでも気がつくので、背筋がすっとのびてなんとも不思議な感覚でした。対象物があることで雑念が減り、瞑想が雑念だらけという方は、最初は坐禅がいいかもしれませんー。
昨日の朝は少し貧血気味でしたが、2泊目は21時半前には布団に入り、翌朝5時半までゆっくり眠れたおかげか貧血もなく、なんならあと1日断食を延長してもいい、くらいの感覚(笑)。陽が出て暖かい時間には庭にでて、太陽を浴びていたのも良かったかも。
断食明けの食事は、水をどんぶり1杯。そして大根の煮汁に梅干しを入れた梅湯を1杯。次に大根と梅干しを入れた梅湯を2杯以上+生野菜。排泄が始まったらチーズやミルクティといった野菜以外もOK。
1月に行った
シャットカルマは、塩レモン水をこれでもかと飲みましたが、日本式は梅干しを入れた大根汁。塩と酸で腸内を洗い流すわけですね。
坐禅断食では今後3日間は米は禁止でバターや油の入っていないパンはOK。シャットカルマではお粥を主食にし、グルテン(小麦製品)はNGになるので、こちらは正反対です。
全てのプログラムが終わり、最後に皆さんの感想を聞いてお開きになったんですが、私の隣に座っていた女性が「これまでは、ずっと3日間ズブズブの坐禅で、休憩時間も人と話す余力もなかったのが、今回初めてちゃんと坐禅ができ、人をサポートする余裕もあって、すごくいい3日間を過ごすことができました」と挨拶をされてました。その女性は、これまで参加していた20回は毎回しんどい思いをしたたらしい(そんな思いをしてまで、20回も参加だなんて、根性あります)。
解散後、荷物を片付けながら「何故、今回は坐禅がうまく行ったんですか?」と質問したら、「あなたのおかげですよ~。毎回、隣で微動だにせず姿勢も崩さず坐禅されてて、その姿からずっとエネルギーをもらってたと思いますー」と。
それがホントかどうかは分かりませんが、毎日、たった20分でも瞑想を続けているおかげがこんな形で表れて嬉しいー。