ウイルス感染はロシアンルーレットじゃない
2021年 02月 04日
関東圏で初めて新型インフルエンザに罹ったのは、海外から戻った女子高校生だったと記憶しています。(その前にカナダからの修学旅行から戻ったばかりの男子高校生も新型ではないか?と騒がれていました)そのニュースで、私が興味をひいたのは、自宅に戻ったその女子高校生の家族には感染が無かったこと。同行していた先生やその他の生徒、飛行機に隣り合わせたり、座席が近かった人たちへの二次感染も、その後、発表はなかったと思います。アメリカ東海岸からの帰国には、13~14時間かかります。狭いエコノミー座席で隣り合わせや前後に座っていた人は、少なくとも、半日以上、その患者の呼気、クシャミ、唾液がかかる位置にいました。それでも、廻りの乗客や、一緒に過ごした家族が新型インフルエンザに罹ることが無かったということは、本人が健康でさえいれば、たとえそのウイルスが新型で、そのウイルスに対抗する免疫を事前に持ち合わせて無かったとしても、それほど過剰に心配することはないように思います。ウイルスを退治するに十分な免疫システムが働いていれば、しっかりガードしてくれるハズです。でも最近、「私たち以上に健康体であるハズのスポーツ選手がインフルエンザに罹ったらしい。若さに溢れた中高校生も次々、インフルエンザに罹っているようだ」「免疫力が落ちている病人や年寄り、あるいは幼い子どもなら分かるけど、誰がみても健康体に見える若い人や、スポーツ選手がインフルエンザに罹ってしまう。それだったら、私たちが罹ってもおかしくはない。・・・だから新型インフルエンザは怖い」そんなことを感じられた方もいらっしゃるのではないでしょうか?それについて考えるのに、最初、インフルエンザが発見されたのが、海外から帰国した数人の高校生だった、というところに、このインフルエンザ対策のヒントがあるように思います。この高校生は、親元を離れての海外研修という状況にいました。これは、かなりの緊張とストレス下にあったと思われます。昼夜逆転の時差、慣れない英語、長時間の移動などで、身体も心も疲労困憊していたことでしょう。さらに、滞在している国で、新型インフルエンザが発生した・・・。罹ったらどうしよう?手洗いやうがいやマスクをかけてみても、不安や怖れはぬぐえない。そんな不安感がさらに彼らの免疫システムにダメージを与えていたと思います。滞在していたのが北米ですから、高校生が好むパスタやピザ、ハンバーガーといった炭水化物と肉、コーラやジュースといったソフトドリンクの食生活が続いていたことも想像に難くありません。少なくとも過度のストレスと、外食つづきの食事で、身体は酸性に傾き、体内毒素が蓄積していたことは容易に想像できます。13時間、飛行機の中で一緒に過ごしても罹らないような弱毒性のインフルエンザに罹ってしまったのは、マスクや手洗いでは防御できない、内からの影響が大きかったと思えるのです。スポーツ選手の方々も同様に、体力をつけるために肉食に傾いた食事が続き、身体が酸性に傾いていた、また肉中心の食事で「不健康な腸」になっていたかもしれません。単なる推測ですが、もともと便秘気味だった、体温が低かった、といったこともあったかもしれません。さらには大きな要因として、勝敗に対するプレッシャーがストレスになっていたことも想像できます。つまり、いっけん健康に見えても、いくつかの要因が重なって、インフルエンザウイルスに対抗することができなかった、ということが言えるのではないでしょうか?メルマガ全文はこちら
