ニコ福たちの話題ではないけど、今日も猫の話題。
今年の6月15日に交通事故に遭い、14歳であちらの世界に旅立ってしまった猫のボブ。
ボブのことは本にもなっていますし、本ニャンが自分の役で登場している映画『ボブという名の猫』で、世界中の猫好き、動物好きのハートを虜にしていましたから、ボブの死はそれはそれは衝撃的で、私のインスタグラムを開くと、しばらくは世界中の人があげるボブの写真ばかりが続いていました(普段も猫写真が多くあがってくる私のインスタアカウントですが、それに輪をかけてボブ猫尽くし・・・)。
書籍『ボブという名のストリート・キャット』はこんなストーリーです(実話)
ロンドンでプロのミュージシャンを志したものの様々な困難に遭い路上生活者となった青年ジェームズ。人生に目的も目標も持てないままいつまでもヘロイン中毒から抜けだせずにいた。そんな彼の前に突然現れた、一匹の野良猫ボブ。ホームレスの青年と野良猫の友情物語。
飼い主だったジェームズ・ボーエンさんがビッグイシューの販売者だったこともあり、そのうちビッグイシューにボブの追悼ページが載るだろうなと思いつつ、私自身がビッグイシューを売っている街角まで出歩くことがなかったこともあり、ようやく昨日、ボブが登場するビッグイシューをゲットすることができました(しかも、東京じゃなくて大阪梅田で(笑))。
飼い主だったジェームズさんの悲しみとボブを失った喪失感はまだまだ深く、その痛みを癒すにはしばらくの時間がかかりそうですが、それでも世界中から届くメッセージはジェームズさんの心に慰めとなっているそうです。
ジェームズさんが生活困窮者としてビッグイシューを路上で売っていたのはほんの数年前。4年前の2016でもまだビッグイシューを販売されていました(でもそれ以前にボブとの生活は話題となり、本になっています)。
私がジェームズさんの記事で感動したのは、ヘロイン中毒だったジェームズさんがボブとの生活のなかで薬物との縁が切れ、生活を立て直せたように、ボブとジェームズさんの本を読んだアメリカの刑務所の受刑者さんたちが、ふたりの物語を支えにして、刑務所出所後、動物愛護活動や保護施設での仕事に携わるようになったという報告。
そして日本でも、ビッグイシュー基金の共同代表者の稲葉さんという方が、ホームレス状態の方がペットと一緒に入居できるシェルター「ボブハウス」を創設すると表明されているそうです。動物と暮らすことが、どれほどホームレスの方の生きる支えになることか!
たった1匹の猫が、これほどまでに世界中の方々のハートに灯りをともし、自分と世界を変える力になっていたなんて。
ビッグイシューの記事にはこう書かれていました。『ボブはビッグイシューのDNAに刻み込まれたやり直しのチャンスと希望、そして決して人を見捨てない心を象徴する存在だった』
猫や犬を飼っていても、経済的には何も得にはなりませんー。それどころか、我が家はニコさんがまだ新品のバッグやソファーにオシッコをしてダメにしてくれたり、壁をジャギジャギにされて壁を張りなおしたりと(苦笑)、お財布が圧迫されることばかり(笑)。でも、それ以上に受け取っているもの、他のものには替えがたい愛はたくさん。
ジェームズさんとボブとのストーリー、まだ読んでいない方はぜひ。
映画もおすすめ。なんといっても、ボブ本にゃんが出演していますから。
★ビッグイシューは、ホームレスとなった方が自立のために販売されています。ビッグイシュー販売者さんは1冊450円で雑誌を売れば、230円がその方の収入となります。ビッグイシューの販売者さんを見つけたらぜひご購入下さい。最新号だけじゃなく、バックナンバーも入手できます。
ビッグイシューのバックナンバー入手は
こちら(ボブの追悼ページが掲載されているのは389号です)