私の平家物語ーその2
2020年 07月 27日
白いスニーカーで泥水の中を歩くと、洗ってもその泥汚れがシミになって薄く残ることがありますよね。あんな感じです。
これ以上、どうしたものかと思っている時、別の友人から「今度、2泊3日で大峰山に行くことにした」とのメールが入りました。なんでも彼女のイトコが大病をしたので、その快癒祈願で特別に護摩を焚いてもらうことにしたんだとか。
その日程を聞いてびっくり。
たまたま一人で旅をしようと3日ほど会社を休むつもりで空けていた日程にピッタリ。一人旅なんていつでもできるし、気にかかることもあるからと、急遽、私もその車に同乗させてもらうことに。
しかも、修験行者でもある弘美先生が先達なので、車の中は不思議な話で大盛り上がり。先祖供養がいかに大事かという弘美先生の話をあれこれ聞いておりました。
そのうち、私がポロリと「うちは、父が仏壇嫌い、葬式嫌い、お墓詣り嫌いで、先祖供養が全く足りてないから、一回ちゃんとした方がいいでしょうねぇ」なんて漏らしたところ…
そのとたん、なんだか車の中の雰囲気が変わりました。「あれ?誰か車の中に見えない人たちが来てません?」と聞いたところ「とうとう、自分たちの供養をしてもらえると、ナオコさんのご先祖さんたちが20人くらい集まって喜んでますよ~」と。
その父方の先祖供養が何故だか平家の供養になったわけなのでした~。
それは追ってご紹介するとして、その前に…
その病気快癒祈願の護摩焚きの後で起こったこと。
私はまだその頃、般若心経も満足に唱えられず、紙をみながら、ようやくついていけるくらいだったんですが、やはり修験の人が行う護摩の浄化力は計り知れない。
室内で行う小さな護摩ではなく、節分などでするような大掛かりの大護摩の火を私はずっと身体に浴びていたので、それが私にはタイミングのよい浄化の火になりました。奈良の山深い空気もあいまって、心も身体もすっきり。
大護摩神事が終わって宿舎で友人たちとくつろいでいた頃、もともと私に「ダークサイドの龍が入ってますよ」と指摘した人から久々の電話が…。
そしてこう言ったのです。
「ナオコさん、取れましたね」
その後、何も連絡してなかったのに、このタイミングでこの電話。