ソマティックと医療の融合の日
2020年 01月 29日
「机間巡回」(きかんじゅんかい)、後からDR.マイケルのセッションを振り返って思い出した言葉です。
ご存知のように「授業中に先生が生徒の机の間を巡回し、手助けが必要な生徒に適切なアドバイスをする」ことです。今回は「机」ではなく「カイロベッド」をDR.マイケルが巡回して一人ひとりをサポートしてくれました。
私は指圧師です。施術時間に患者さんの体にたえず触れて、快方向に調整していきます。ところがDR.マイケルはほんの一、二か所に触れるだけで離れていきます!私の場合は胸のつかえがかなりあったようで途中で胸と頸のカイロプラクティックを受けました。ポキポキ音がして呼吸が楽になり思わず笑みがこぼれそうな感じでした。一回一回の呼吸をするたびに、喜びというかうれしさがこみ上げてきました。
DR.マイケルは今回20人もの方をサポートされていました。これはどういうことだろう?私だったら20時間かかってしまうところです。どこに違いがあるんだろう?それは立ち位置の違いではないかと…。DR.マイケルは心身を快方に向かわせる主体はその人自身である、という立ち位置ですね、きっと。私はこの頃自分のことを体の「板金屋」と言っていますように、修繕の主体は私、という立ち位置ですね。
心身を快方に向かわせるのは本人自身です、究極は。中には病気にしがみついてよりどころになってしまっている方もいるかもしれません。そのほうが周囲も自分に注意を向けてくれるわけですしね。そういう場合は一つ病が治っても、また別の病が選択されるのでしょう。
DR.マイケルは一人一人にあまり時間をかけません。では何をされているのか?あの時の室内に漂っていたものは………知らず知らずに私たちはあの時一人一人が自分に没頭し始めた…そしてDR.マイケルからは“泣いても笑っても動いてもいいよ”というメッセージ、誰に遠慮もせず自分の感情や体の声に素直に耳を寄せてそのまま表現して大丈夫!という安心、安全の保障をしてくれていたように思います。DR.マイケルの身体へのコンタクトとコンタクトの間こそ本人自身の力で心身を変化させている時間でした。
芸術でいうとモデルや見本を見てマネすることなしに、自分の思う通り、心や体のままに絵を描く、それでいいのだ、それが快方、解放へ向かう唯一の道だというメッセージを絶えずあの場でDR.マイケルは発信し続けていたように思います。私は時に患者さんの症状に注意が向きすぎてそれに私自身がとらわれてしまっているなあとつくづく感じました。DR.マイケルの立ち位置に人々を真に癒す秘密があるのだと感じました。(整体師 とんとん先生)
Tya-Tyaさんの感想
ドクターズデーでは、お医者さん達の責任感や、観察する目、熟練の施術家さん達の手の働きに感服いたしました。
首と背骨のチェックでご一緒させていただいたおふたりは、1人はX線のように背骨と筋肉をサーチしていき、もう1人の方は手の下で赤外線にあたったかのように、筋繊維が温まるのを感じました。マイケルさんの説明を聞いただけで、補足は必要ありませんでした。
お医者さんたちの首肩の凝りの大変さは、責任感の強さを感じてただただありがたかったです。
エビデンスを求められる医療の世界との融合は難しいかもしれませんが、まずはマイケルさんのセッションを経験していただいて、お体が軽くなったり痛みが楽になったりしていただいたことが嬉しかったです。 また、背骨のズレによる不調の可能性、神経系へのエネルギー的な働きかけの可能性を知ってもらっただけでも、ありがたいことだと思いました。
そして、指圧やマッサージや整体をされている施術家さんには、ぜひソマティック・エナジェティクスを学んでいただいて、施術が楽にお体に負担の少ないものになったらいいなと思いました。これまで施術家の方がSEを学び、そのバイブレーションを受け取ることで、クライアントさんのお体が緩むのが早くなった、施術が進むのがスムーズになった、などのことを国内外のソマ仲間から聞いています。
また、私のお客さんからも、どこで揉んでもらってもダメ、というような方が、「なんで揉まないのに緩むの?!」と驚かれるようなことがあります。道具箱にお道具が満ちていくこと。
カチカチのお体が緩んだら、重圧に耐えられないフニャフニャの体になってしまうのではないかというお気持ちを受け止めながらも、しなやかで、余力があり、自己承認が進むようなこともあるかもしれない。むしろ以前には重圧に感じていたものが、重圧ではなくなるかもしれない。そんな可能性に心を開きながら、SEのセッションの現場に立っていたいと思いました。