『心の傷は遺伝する』
2019年 11月 11日
夫婦関係に生じる問題の多くは、その夫婦に由来するものではない。実のところそれらは、わたしたちがまだ生まれてもいない遠い記憶の家族の力学に由来するものだ。父親を拒絶する男性は、無意識のうちに自分の中の男性らしさの源泉を遠ざけようとしがちだ。一方、父親を称賛し尊敬する男性は、自分の中の男らしさを好ましく思い、父親の特徴を模倣しやすい。そのような男性は妻に対しても誠実さや責任感、心の安定を持ちやすい。同じことが女性にも言える。母親を愛し尊敬する女性は概して、自分の女らしさを好ましく思い、夫婦関係においては自分が好ましく思う母親の特徴を知らずしらずのうちに模倣する。1)母親と険悪な関係にあった未解決の母親との問題は、パートナーとの間で再現されやすい2)親を拒絶したり、批判、非難したりする自分が嫌っている親の感情や特徴、振る舞いを、あなたは無意識のうちに踏襲しやすい。親への不満をパートナーにぶつけるかもしれない。同性の親と強い絆で結ばれていると、パートナーを愛する能力が高まるようだ。3)親の感情と一体化している父親か母親がパートナーに否定的な感情を持っていると、同じような感情を抱きやすい。パートナーへの不満は往々にして世代を超えて伝わる4)幼い頃、母親との絆を一時的に断たれたそのような経験があると、パートナーと親しい関係になろうとする時不安を感じやすい。関係が深まるほど不安は強くなる。その不安が幼い頃に絆が断たれたことに端を発していることに気づかず、パートナーのあら探しをしたり、別の軋轢を生み出して、自分のほうから距離を置こうとするだろう。あらゆる人間関係を避けようとする可能性もある。5)親を精神的に支えなければならなかった6)両親は互いに一緒にいるのが不快だった両親が良好な関係にない場合、両親が得た以上のものを得られない可能性がある。無意識のうちに両親に義理立てして、彼らより幸せになることを自分に許さない。7)両親が一緒に暮らしていない両親が離婚していれば、将来離婚するかもしれない。自分の両親が離婚した年齢に達したとき、両親の結婚生活と同じくらいの年月が経ったときなど・・・。~ 21)までありますが、以下省略~