『わたしと霊性』から、ピッピを読む
2019年 10月 05日
目に見えない力がもたらす豊かさとは。「マーマーマガジン」編集長・服部みれいが自身の原点を綴った、現代に暮らす若い人たちの未来を明るくするあたらしい随筆集!!
不思議体験、各種セラピー、前世療法、自然、動物、植物、表現、超能力、死、カルマ論、タオイズム、宗教、非二元論、女性性、星、大天使、愛、祈り、敬虔さ!!
「もし私が、ピッピというキャラクターに、子どもの読者を面白がらせようと思う以外に特別な意図を込めたとするならば、力を持ちながらも、その力に振り回されないことが可能であるということを示したかったのだと思います。おそらく、それが人生でいちばん難しい課題でしょうから。(中略)
でも、ピッピは親切です!ピッピは世界中のどの子どもよりも力を持っていて、大人も子どもも怖がらせることができます。でも、ピッピはそうしたでしょうか? いいえ、ピッピはそんなことはしません。ピッピは親切で手助けを惜しまず、気前がよくて、本当に必要なとき以外は厳しい態度はとりません」(ここまでは、長くつしたのピッピの世界展の図録より抜粋)
(中略)
ものすごく力もちだけど、それを行使しない。わたしは、その態度にあらためて感服した。やれるけどやらない。いえるけどいわない。できるけどあえてしない。そこに忍耐やがまんはない。忖度や遠慮もない。思わせぶりなのでもない。聡明さから、純粋さゆえに、しないのだ。他人軸じゃなくて自分軸だからそれができるのだ。