私には不思議なことが1つ。
なぜ、多くの人は「白い飲み物」をそんなに飲みたがるのでしょう?
子どもの頃、給食で飲んでいた牛乳の延長・・・?
ここ最近は、どうやら牛乳は身体によくないらしい、ということが健康オタクだけじゃなく、一般の人にも浸透し始めたようで「牛乳は飲むのを止めました」という人が増えています。で、その反面、増えたのが「その代わり、豆乳を飲んでいます」という人。
テンプルに買い物に来られる方というのは、だいたいご自身が体調不調を抱えているか、ご家族が抱えているかですが、先日ケイシー療法での御相談にいらしたお客様も「豆乳は毎日欠かさず飲んでいます」という方でした。
曰く、タンパク質を摂りたくて・・・。年齢が年齢なのでイソフラボンで女性ホルモンを補給したくて…。
確かに1つの側面をみると、タンパク質とイソフラボンなど栄養たっぷりの良い飲み物に思えるんですが、それ以外の作用が同時に体内では起こっています。大豆は消化が悪いので未消化物として長く体内に残ってしまう、ということもその1つですし、最近は、種(穀類)や豆に含まれている植物毒レクチンが、腸内環境にダメージを与えていることを警告したドクターの本が話題になっています。
その本の一部をご紹介すると・・・
大豆やレンズ豆など豆類全般も、やはりヒトが食用とするようになって比較的新しいものだ。個々の豆は小さいが、どんな食品群よりもレクチンの含有量が高いので、豆類の影響は大きい。キササゲやイナゴ豆、インゲン豆5粒で5分もかからず血栓を作ることができる。(中略) 学校や病院の給食施設が「健康食デー」に生煮えの豆を出して、集団食中毒が起きた例は多い。アメリカ疾病対策センターによると、米国における食中毒の20%は生煮えの豆のレクチン中毒だ。いったいどこが健康食なのか。缶入り豆を食べると血圧もあがる。大半の缶のコーティングに使われているBPAのせいでもあるし、中身のレクチンのせいでもある。缶入り豆など御法度だ。同じことは豆腐、枝豆、さらには他の非発酵豆食品にもいえる。
(レクチンについて書かれた『食のパラドックス』は、いずれメルマガでもご紹介予定)。
でも、ここで朗報なのは、発酵すれば素晴らしい食べ物になるということ。昔の人の知恵ですね~。味噌も醤油も納豆も、みんな発酵食品です。そして、圧力鍋でしっかり圧力をかけて調理した豆製品もレクチンが減るのでOKだとのこと。
つまり、スーパーで普通に買える豆腐や豆乳はそのどちらでもない、ということですね(とはいえ、健康体の方は気にせずどうぞ~。また、健康のために「欠かさず毎日飲む」ということではなく、食べたい時に少量食べたり飲むくらいなら問題はないと思います~)。

以前、牛乳を毎日飲んでいるという40代くらいの女性とこんな会話をしたことがあります。
「牛乳はたまに飲むくらいでいいですよ」
「じゃあ、豆乳にします」
「いえいえ、豆乳も毎日飲むのはお勧めしません」
「だったら、タンパク質やカルシウムをどこから摂ったらいいですか(怒)!」
「タンパク質もカルシウムも、牛乳や豆乳飲まなくても摂れてますよ~」
白い飲み物からはそろそろ卒業しませんか? ケーキやお菓子を食べるときは「身体には悪いのは知っているけど、好きだから食べちゃう」みたいな感覚だと思いますが、牛乳も豆乳もそんな感じですね。健康食から非健康食に頭の中で切り替えておいて下さい。
2012年のメルマガですが、こんなトピックで書いたことがあります。ご参考までに。
ちなみに、このレクチンフリーの食事を始めてちょうど2週間。
豆類のほか、穀物(特に未精製/全粒の)、レクチンの多いナス科野菜、種の多い野菜などを避けます。肉類も、穀類やトウモロコシで育てられた肉は避ける(つまりほぼ全ての肉)。6週間続けると腸内環境がリセットとするようです~。