ダートモアは小さな村なのであまり洒落たお店はなく、かつ、滞在中に行ったお店がオーガニック食材店だけだったということを、いま振り返って思い出しています・・・(パリでも、ブランド品には全く興味がなく、友人に連れていってもらったお買い物処は、結局オーガニック食材店だけだった(笑!))。
村で出逢うのは人間より動物たちばかり。さらに道路にも草原にも、動物たちのウンチがあちらこちらにあるので(下を見ないで歩くと、すぐにヒツジのウンチを踏むことになる)、オシャレしてヒールの靴を履いて・・・というのは滅多にありそうもない村でしたが、日々を、自然とともにマイペースで暮らす選択肢として、イギリスの村というのはいい場所かもしれません(ただし秋から冬が長い)。
お店事情も、日本のように夜遅くまで開いていたり、加工食品が山のように並んでいるスーパーもありませんでした。もちろんコンビニ、100円ショップのようなお店も存在しませんが、村人による無人販売がアチコチに出ていて、たとえば、この家の玄関前では毎週火曜日にはジャムを売っている、卵を売っている、というのに何度か遭遇しました。
たとえば、これ。ある民家のフェンスの前に設置されてたテーブルの上にあったもの。
このガチョウの卵5ヶと鶏卵1ヶ入りで、1.7ポンド。おつり用の小銭が横に置いてありました。無人販売なので、自分でお金を置いて持って帰ります。
ちなみにこの無人販売のことをフランスに暮らしている友人やジュリアンに伝えたら、フランスではまず見かけないそう。無人販売がなにげに成立できる国というのは、そこで暮らす人々の道徳心が高いってことでしょうかね。

これはジャム類。1つ2ポンド。空き瓶は、洗って、元のお宅じゃなくても、どこかの同じようにジャムを売っているお宅に戻すんだとか。そしたら、なんとなく一周して空き瓶が有効に使われる。いいシステムだ。

これは、滞在したベリーウッドコテージに週3回配達される、無殺菌の絞りたての牛乳!
以前は村にたくさんあった牛乳屋さんも、無殺菌牛乳の牛は世話が大変なので、今は一軒だけなんだとか。ケイシーは、何度か、絞ったばかりのまだ牛肌で温かいくらいの牛乳を勧めています。 500ミリくらいのボトルが約100円!さっぱりしてて飲みやすい牛乳でした!

これは、ホテルでいただいたスコーンとクロテッドクリーム。生クリームとバターのちょうど間くらいの脂肪分60%のクリーム。食べてみると意外にさっぱりしているクリームですが、さすがにこの量、1人では食べきれない~と思っていたら、こちらの方々、これくらいならペロリらしい。寒い地方の人は脂肪分をたくさんとって身体を温めるんですよ、と知り合いからメッセージがきましたが、確かにバターの消費量も多そう。

これは食べ物ではありませんが、ダートモアの自然食品店で買った木製の歯ブラシ(子ども用)とシャンプー用固形石けん。こういうのが田舎のお店にあるというのが凄いなぁと。プラスチック製品を出来るだけ減らしたいので、日本でも木製の歯ブラシ、もっと普及するとよいのですが・・・(ちなみに日本だとカビが心配なので、毎回よく乾燥させて使う必要がありますね)。