イギリスのDartmoor(ダートムア/ダートモア/ダートモーア/ダートムーア等々呼び名あり)とグラストンベリーそしてパリに行ってきました。
旅の目的は来年イギリスで予定しているソマティック・エナジェティクスのリトリートとアドバンスクラスの会場探し。ダートモアの男性と結婚し、現在
ベリーウッドコテージを経営しているミホさんからの「是非イギリスでリトリートとアドバンスを!」という篤い声にお答えし、会場探しに行ってきました。
イギリスはロンドンエリアとスコットランドには滞在したことがありますが、南西部ははじめて。
一言でいうと、私は好きですー!日本でも熊本の阿蘇あたりが大好きですが、あの阿蘇を彷彿させる景色が続いております。あいにくの天気で、毎日曇天と雨続きでしたが、それでも空と大地、そして草をはんでいる牛と羊、野生の馬しか見えない景色にふわーっと心も身体も緩んだ気がします。
イギリスというとロンドンの都会的な街並みを思い浮かべますが、電車で少し離れると、延々丘陵地。
のどかー!
英語でHill(丘)という単語を覚えたとき、丘がどんなところなのかピンとはきませんでしたが、イギリスは丘だらけです。山とは呼べない緩やかなアップダウンが続きます。
こんな感じ↓

今回イギリス滞在でしみじみ感じたのは、この国の動物は人にやさしく接せられながら生きているんだろうなということ。
例えば猫。
友人曰く、イギリスでは野良猫はほとんどおらず、猫はほぼ誰かの飼い猫になっており、道路を悠々と歩いている猫がいても、どこの誰の猫か、名前はなんていうか、みんな知っている。身体にチップが入れられているので、迷子猫がいても動物病院ですぐに飼い主が判明します。完全に人間に管理されているのが動物にとって幸せな状況かどうかは様々な意見もあるでしょうが、年間何万匹も保健所に持ち込まれて処分されてしまう日本の状況を考えたら、生まれたら最後まで命を全うできる国に生まれる猫は幸せなのではないでしょうか。
ちなみにこのランディ君。私がダートモアに行く1週間前にベリーウッドに迷い込んできました。チップを調べて飼い主に戻そうとしたら、何故か飼い主が登録されておらず、ベリーウッドコテージの猫になったばかり(通常は、飼い主登録がされている猫は、勝手に自分の猫にできない)。すでにマダム相手に勝手気ままに暮らしておりました!

そして、どの家にも必ずあるというバードフィーダー。ベリーウッドコテージの庭には2ヶ所これが設置されており、毎朝こんなに一杯にエサを入れるのに、1時間後にはほぼ空に!鳥だけではなく、リスのご飯にもなっているようですが、この近所の鳥たちは肥満が心配になるほどです!

ダートモアは野生の馬だらけでしたが、この馬は人に飼われている馬です。呼んだら寄ってきました(頭を掻いて欲しかったらしい(笑))。

こちらは野生の馬。ちょうど新しい命の誕生シーズンでした。

馬の移動待ち。夜だとうっかり車にぶつかってしまうこともあるようですが、馬や牛はガタイが大きいので、車のダメージが大きいそう(静かなハイブリッド車ではなく、ガタガタ音を立てる車の方が双方にとって安全だとか)。

ドライブ途中で出逢った牛。なんとも個性的。悠然と歩いて通り過ぎていきました。これは肉牛らしいです。日本でグラスフェッドバター(飼料ではなく、草を食べている牛から作られたバター)を購入しようとしたら、普通のバターの10倍くらいしますが、ここではどの牛もグラスフェッド。羨ましい限りです。

羊は多い!羊は色づけでどの牧場の所有か分かるようになっています。これは青チームの羊。

ダートモアでは、多くの動物たちが人間の生活の間を悠々とはべりながら生きていました。適度な距離感を保ちながらお互い尊重しながら生活している感じです。これだけ動物たちがゆったり生きていて、人間だけがあくせくしているってことはないわけで、ここにいると人間も自然に「自然の一員」になっていくように思います。全てが自然に生まれ、自然に死んでいく。
太陽は夜10時頃まで明るかったのに、田舎は夕方5時になったら全ての店が閉まってしまうらしく、夜遅くまで営業しているスーパーが多い日本からすると不便を感じますが、誰もが自然のリズムで生きていける環境であることを第一に考えると、夕方5時閉店で全ての人が家路へ急ぐ町というのもアリだと思いました。
イギリス旅行を計画される時には、ダートモア、いいですよー。お勧めです!