糸井重里さんの『抱きしめられたい。』
2016年 12月 26日
さすが、糸井さん。珠玉の言葉がたくさん。どのページをひらいても、胸にぐっとくる一言があります。
糸井さんの親友で2015年夏に亡くなられた岩田さん(任天堂代表取締役)のことを書かれたエッセイはどれも涙なくしてよめないです。その一文を読むだけでもこの本は買う価値ありです。
以下に紹介するのは、いつだったかフェイスブックで紹介したら「いいね」がたくさんついたもの
「やりたい」ことを思いつくだけでも幸せだ。
それを、苦労しようが失敗しようが始められるのは、
ものすごく恵まれたチャンスだと思う。
「やりたくない」ことや、
「やらなきゃならない」ことをやっていても
ちゃんと時間は過ぎていく。
そればかりやっていて一生が終わることだってあるだろう。
「やりたい」と思えるようなことを、
「やりたくない」ことや、
「やらなきゃならない」ことだらけの荒野のまん中に、
しぶとい雑草のように植えつけてやるんだ。
そいつが広がっていくうちに、鳥もくるだろう、
どうぶつも飼えるようになるし、
屋根のある家も建てられるかもしれない。
水を溜めたり、さらに作物を育てたりしていくうちに、
なにより素敵なことに、人だって集まってくるんだ。
笑顔やら、たのしい話やらをみやげにしてね。
しつこく言うよ、同じことを。
「やりたい」ことを思いつくだけでも幸せなんだ。
それを、じぶんたちの手で始められるのは、
ものすごく恵まれたチャンスだよ。
この1冊を持って、旅に出るのもいいと思う。どこか知らない風景のなかでぼんやりしながら読みたい気がします。