『大丈夫』 雲ノ上はイツモ晴レ 三枝誠著
2016年 05月 08日
果たして今月中に、旅報告は出来るのでしょうか・・・?
そんなGW中、注文していた三枝龍生先生の最新刊『大丈夫』が到着。読み始めました(本名、三枝誠で書かれています)。
過去、掲示板に龍生先生が書き込みをされたものから、テーマにあったものを選び1冊の本にしています。どの文章も短いうえ、馴染みのある龍生先生節ですから、すぐに読み終わると思ったら、これがなかなか手強い!
いつもだったら、200ページくらいの薄い本は、もっと活字の多くても、最寄り駅から渋谷に行く電車の中で読み終わってしまうのに、遅々として進まず・・・。数行読んでは止まり、数行読んでは考え・・・をして、ようやく最終章。
短い文章の中にギュッと詰まった叡智が含まれています。
龍生先生に、そんな感想をメールでお送りしたら、こんなお返事をいただきました。
そうなんです。あの本は、読む整体の本なのです。
間があること、その間が一定でなく、リズムがあること。話題が、飛んで、また、戻って、深い処に入ること。
そう、まるで、整体と同じ方法で、時間を止め、癒やしていきます。各人の深く抱えたモノを。
マクロビを学ばれた龍生先生なので、食に関することも書かれています。
食についての部分をちょっと抜き書き・・・
食の王道は、食を慎むことにあり
と食養家、桜沢如一は言っています。
食を慎むほど、食材と調理法が大きな比重を占めます。
面白いほとの効果を生みます。
まあ、通常の食卓には、そこまで必要ありませんが、人生のターニングポイントのときは、食の極意は慎むにあり、を覚えておいて下さい。(119頁)
自動販売機で、飲み物を買う人は、既に貧しいです。
(中略)
自動販売機で物を買う人は、整体的にはホームレスです。日本中、家はあっても、ホームレスの人ばかりですね。(132頁)
炎が生き物であることを最近知る。
炎を移すとき、上手にすると、命が移るのが見える。
(中略)
近代人は、炎を灯りと熱の2面でしか見てこなかった。そのため、炎は蛍光灯や電熱器やIH調理器に移されつつある。
どうりで、炎を使わない料理は、命がないわけだ!(136頁)
地の道、気の道、化の道が、初めて本になった1冊かな?